偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」
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さて、今回あなたにお伝えしたい「いのちの言葉」はこちらです。
(「基礎科学も重要ですね」という問いに対し)
基礎科学が、重要なんです。
(本庶佑・京都大特別教授)
つい先日、ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶さん。
彼のインタビューの中で、記者が
基礎科学も重要ですね。
(インタビュー記事より抜粋)
と質問した際に、彼が返した回答です。
基礎科学「も」重要、なのではなく、
基礎科学「が」重要である。
両者は似ているようで、全く違う意味なのです。
基礎「が」重要。ノーベル賞もラグビーも。
少しでも調べていただければ分かると思うのですが、本庶さんが基礎研究を重視していたのは有名な話です。
基礎研究は、成果が出るのに時間がかかるし、必ず成功するとも限らない。
でも基礎研究は種蒔きのようなもので、蒔けば蒔くほどチャンスは広がる。
基礎を軽視していては、成功など得られない。
より良い未来など得られない。
本庶さんは、そういう事を我々に伝えてくれていると思うのです。
そして、これは研究だけに限った話ではありません。
ラグビーも、全く同じ要素を持っています。
2015年のW杯で歴史的快挙を成し遂げたラグビー日本代表(エディージャパン)
彼らの栄光を支えたのも、この「基礎」でした。
ラグビーの「基礎」として絶対に外せない要素として、走る事や敵とのぶつかり合いといった
「身体の強さ」
というものがあります。
日本代表は、世界の強豪と比べると身長や体重といった点において劣っていました。
「日本ラグビーの歴史を変える」
そのためにエディーさんは、この点をまず克服すべく、身体の強化を図ったのです。
筋トレで身体を大きくしてパワーをアップさせ、同時にスピードやスタミナ、クイックネスといった運動能力も高める。
もちろんこれだけではありませんが、こういった「基礎力」の向上によって日本代表は、彼らの強みでもあった組織力を大きくアップさせる事ができ、世界の強豪にも負けないゲームをする事ができました。
ノーベル賞の受賞も、ラグビーの勝利も
「基礎が重要である」
という点においては全く同じだという事です。
商売で大切にすべき「基礎」とは何だろうか?
「基礎の重要性」
これは、研究やラグビーだけではなく、商売においても同じ事だと僕は考えます。
では「商売における基礎」とは一体何でしょうか?
売上を上げる事?
利益を出す事?
時価総額を高める事?
僕が考える「商売の基礎」とは二つ。
1.他者の人生ではなく、自分自身の人生を生き、自分自身の可能性を発揮する事
2.1によって、お客様の問題を解決し、喜ばせる事
これを言うと「綺麗事で意味が無い」とか言うトンチンカンがいるのですが、冷静になって考えてほしいのです。
1が可能になれば、高いパフォーマンスを発揮し、大きく成長し、さらに高いパフォーマンスを出せるという善循環が生まれます。
そして、2が可能になれば、当然ですが売上が上がります。
どこが綺麗事で意味が無いんでしょうね?(苦笑)
実際に、僕のクライアントさんで成果が出ている人はこの2つを磨き上げているだけ。
少々乱暴かもしれませんが、突き詰めて言えば、もしあなたの商売が今、上手くいっていないのであれば、この2つのどちらか(もしくは両方)ができていないだけだと思うのです。
ノーベル賞の受賞も、
ラグビーの勝利も、
商売の成功も。
突き詰めれば同じです。
「基礎をいかに大切にするか」
それによって、得られるものが変わります。
あなたの目指す「成功」とは何でしょうか?
そのために、あなたが大切にすべき「基礎」とは何でしょうか?
是非それを、大切にしてください。
磨き上げてください。
応援しています。
阿部 龍太
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