偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」
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さて、今回あなたにお伝えしたい「いのちの言葉」はこちらです。
(コーチに最も必要な資質とは?と問われて)
「そこにいる人間を愛する能力だ」
(大西鐵之祐)
故・大西鐵之祐氏。
ラグビーファンなら彼の名と偉業は忘れる事はないでしょう。
1968年にオールブラックス・ジュニア(23歳以下の代表)に23対19で勝利
1971年にイングランドを相手に敗れたものの3対6という大接戦
2015年のW杯で南アフリカ代表に勝利した「ブライトンの奇跡」で世界に衝撃を与えたエディージャパンよりも40年以上も前に世界に衝撃を与えた日本代表監督。
伝説のコーチとして有名な彼ですが、その本質は非常にシンプルなものでした。
先日、世間を騒がせた日大アメフト部の問題で、低レベルな言い逃れしかできない監督やコーチや大学関係者。
また、いじめのメモを隠蔽していた神戸市教育委員会の関係者。
それ以外にも、セクハラを放置していたマスコミやら後輩に暴力を振るう力士やら、共演者の女性に乱暴しようとする芸能人やら…
恐らく彼らには、大西さんの言う「最も必要な資質」が欠けているのでしょう。
そしてこの「資質」は、スポーツに限った話ではありません。
人を育てたり、成長させる立場の人全てに当てはまるものです。
スポーツも、
商売も、
教育も、
全ての根幹に「愛」が必要なのだと僕は考えます。
ではその「愛」とは何なのか。
これがまた難しい問題な訳です。
愛の名の下に人を傷つける。
世界を見ればそんな事日常茶飯事なのですから。
以前、こんな記事を書きました。
これらの記事を読んでいただければ分かるように「愛」と一言で言っても色々な側面がある訳です。
僕自身「愛とは●●である」と一言で言える程、まだ人間的に成熟している訳でもありません。
でも、敢えて何かを挙げるとするのであれば
・自分の大切なものをできる限り大切にする
・他者の大切なものをできる限り大切にする
・互いに喜び合う
という事なのではないか、と現時点では思うのです。
ここで言う「自分の大切なもの」や「他者の大切なもの」とは「自分自身」や「他者自身」も含んでいます。
かけがえの無い存在である自分自身を、そしてそんな自分が大切だと感じるものを大切にする。
同時に、かけがえの無い存在である他者自身を、そしてその人が大切だと感じるものを大切にする。
そういう人達が増えていく事。
そうなれば、ただ単に商売でより豊かになれるだけではなく、人生がより豊かになれるだけではなく、それこそ世界がより豊かになれると個人的には思うのです。
そして僕の目指す「ブランディング」は、そのための手段です。
自分自身も、大切な人も、共に豊かになる。
物質的な豊かさだけではなく、精神的な豊かさも。
そういう「意識」と「行動」が、学生を守れない日大や神戸市教育委員会の関係者をはじめとする、残念な方向で世間を騒がせている人達に欠けているものではないかと個人的には思うのです。
逆に、大西さんやエディーさんを始め、真逆の意味で世間を騒がせた人もいます。
一方は人を苦しめ、哀しみの涙を流させ、もう一方は人を育て、喜びの涙を共に流す。
あなたはどちらの人生を選びますか?
是非一度考えてみてください。
阿部 龍太
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