頑張っている、努力もしている。
なのに結果が出ない。上手くいかない。
今まで約2800人の方の相談を受けてきましたが、このような人が少なくありません。
そしてそんな時、僕は、
上手くいかないのは正しい努力をしていないから。
だから正しい努力をしましょう。
とお伝えしています。
では
「正しい努力」
とは何なのか?
その「5つのステップ」をお伝えしましょう。
ステップ1.目的地を知る
旅行に行く時にはまず目的地を決めるように、あなたが何を得たいのか、それを明確にする。
まずはそこからです。
そしてその際には
「何を得たいのか(a)」
に加えて
「それはなぜなのか(b)」
を明確にする事がお勧めです。
例えば
「家事で困っているお母さんを楽にしたい(b)」から「安価で高品質な家電を日本中に広める(a)」
これは、パナソニック創業者の松下幸之助氏が創業時に持っていたとされている、彼にとっての「得たいものとその理由」です。
この結果、彼が何を成し遂げたのかは、言うまでもありませんよね。
このように、あなたが望むもの、そしてそれを望む理由を明確にできた時が、あなたの望む成功が近づいて来る第一歩です。
ステップ2.現在地を知る
ステップ1で「目的地」を明確にできたら、次は
「現在地」
です。
例えば、サッカー日本代表を目指す二人の人がいたとして、
Aさん:全国大会出場経験がある高校生
Bさん:超初心者の小学生
であれば、「実現のために今すべき事」はそれぞれ違いますよね?
望むものを明確にしたのであれば、
今のあなたはどういう状況なのか。
何を持っていて、何を持っていないのか。
どんな人が周りにいるのか。
これらによって、あなたが求める成功のための
「今すべき事」
は変わってきます。
是非、自分を客観視してみてください。
ステップ3.「あきらめる」という覚悟の意識
「あきらめる」と言うと、多くの方は
「諦める」
という言葉を思い出して、どちらかと言えばネガティブなイメージを持つかもしれません。
しかし、ここでいう「あきらめる」という言葉はそれとは少し違います。
曹洞宗の開祖、道元禅師の
生を明らめ死を明らむるは、仏家一大事の因縁なり。
(生と死についてはっきりと見極める事が仏教の根本的な目的である)(『修証義』第一節より抜粋)
という言葉にもあるように「あきらめる」とは一般的に使われている
「諦める」
という意味ではなく
「明らかにする」
という意味を持つ言葉なのです。
このステップ3は、
・自分でコントロールできるもの
・自分でコントロールできないもの
を明確に区別し、そしてこのふたつのうち
「自分でコントロールできるもの」だけに取り組んでいくと決心する。
というものになります。
上手くいかなくて悩んでいる人のほとんどは
「自分でコントロールできないもの」
を何とかしようとして苦しんでいます。
「他人は変えられない。変えたければ、自分を変えるしかない」
とよく言われるように、自分でコントロールできないものは「絶対に」変えられません。
逆に「自分でコントロールできるもの」を変えていく事で、その結果として「自分でコントロールできないもの」も変わってきます。
「覚悟」とは、暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!
(ジョジョの奇妙な冒険「黄金の風」)
とは主人公ジョルノ・ジョバーナの言葉ですが、まさにこのステップは
「自分が進むべき道」
つまり
「自分でコントロールできるもの」
に目を向けていただくものになります。
コントロールできないものにエネルギーを割かれず、コントロールできる事だけにエネルギーを集中させると決める。
そうすれば、確実にあなたの望む成功が近づいてきます。
ステップ4.進むべき道を知る
このステップでは
「目的地」
と
「現在地」
このふたつを結ぶ道、つまり具体的にすべき行動について考えていただきます。
このステップにはふたつのポイントがあり、双方をきちんと意識する事であなたの望む成功に向かう道が見えてきます。
ひとつめのポイントは「経路」について。
1.東京−札幌
2.福岡−金沢
3.横浜−バルセロナ
これら3つは、移動手段や移動経路は全く違うものですよね?
出発地(現在地)と目的地が違うのですから、当たり前の話です。
でも、現実世界ではどうも違うようです。
つまり、本来は1なのに、現実は3を採用してしまっているような、そんな人生を行きている人が少なくないという事。
出張で札幌に行くつもりで、家を出て、電車に乗って、飛行機に乗って、気付いたらサグラダ・ファミリアの前にいた、というようなものです。
もちろん現実にはこんな事は無いでしょう。
しかし
部下の成長を願って指導していたのに、部下がやる気を失ってしまった。
顧客満足のために頑張っていたのに、お客様からクレームが出るようになってしまった。
家族のために仕事を頑張っていたはずなのに、家族がバラバラになってしまった。
実際にこんな状況はないでしょうか?
もし、そういう事があるならば、それは「経路」を間違えている、つまり具体的な行動が間違っている可能性が高いと言えます。
幸せを掴みたいと思い、そのために努力していたはずなのに、結果その幸せは遠ざかっていってしまう。
「大切なものは失って初めて気付く」と言われますが、失ってからでは遅いのです。
「こんなはずじゃなかった」と後悔する前に、是非一度あなたの進む道をきちんと観てみてください。
そしてふたつめのポイントは
「道」はひとつではない。
という事です。
例えば、商売の売上を上げたいのであれば、
・商品の値段を上げる
・お客様の数を増やす
・一度に購入していただける数を増やす
・・・
というように、色々な方法が考えられます。
「進歩を妨げない唯一の原理は、anything goes(なんでもかまわない)である」
(P.ファイヤアーベント)
という言葉もあるように、まさに手段や方法は、まだ気付かれていないだけで無限に近い数が存在していると言っても過言ではありません。
その中から、あなたの歩む道を選択すればいい。
もしその道が違っていれば、また別の道を選択すればいい。
道は一つだけではない。正解は一つだけではないのです。
あなたの望む成功に向かう道を、是非見つけて下さい。
ステップ5.行動と修正
ステップ1〜4を経て、ここで初めて実際に行動するステップとなります。
1〜4を元に、実際に行動をし、その結果から得られたフィードバックをもとに修正を加え、次の行動をする。
という事ですね。
よく
考えるより行動。
とにかく行動し続ける。
行動しながら修正していく。
そうすればいつか必ず成功する。
という事を言う人がいますが、こういう人は、すでに「考えている」のだと思うのです。
自分が何を欲していて、
何が得意で、何が苦手で、
今、具体的に何をするのか。
これがある程度具体的になっているからこそ「即行動」という一見大胆な事ができる。
逆に「なかなか行動できない」人は、実は自分が何を欲しているのかがよく分かっていない人が少なくない。
「幸せになりたい」
「成功したい」
そういった気持ちはあっても、ステップ1〜4についてイメージができていなかったり、どこかのステップにズレがある。
少なくとも僕がお話をさせてもらった人で上手くいっていない人は、多かれ少なかれ、そういう要素がありました。
行動する事は大切です。行動しなければ何も変わりません。
でも、そのために「行動できる自分」に変わる必要がある。
というのが2800人くらいの方のお話を伺った結果の僕の見地です。
まだ「行動できる自分」になっていないのであれば、是非この4つのステップを試してみて下さい。
必ず、違う自分が見えてきますから。
最後にあなたに伝えたい事
「頑張ってるのにうまくいかない」そんな人のための「成功の5ステップ」、いかがでしたか?
最後にあなたにひとつ、お伝えしたい事があります。
成功法則は、自分自身で作るもの。
他者から与えられるものではない。
巷には「こうすれば成功できる。幸せになれる」というような「成功法則」が数多く流通しています。
それらを否定するつもりはありませんが、あくまでもそれらは
「その成功法則を作った人が、その時に成功した法則」
であり
「あなたもそれで成功できるかどうか」
はまた別の問題なのです。
「素直に聞く」事と「妄信する」事は全く違うものです。
あなたが成功する、幸せになるための法則は、あなたにしか作れないのです。
「頑張ってるのにうまくいかない」
それは、あなたが努力していないからではない。頑張っていないからではない。
そうではなく、ほんの少しだけ、その努力や頑張りの方向がズレているだけなのです。
自分自身を責める必要は微塵もありません。
責めてしまうくらいなら、一度この5つのステップを試してみて下さい。
必ず何かが変わりますから。
あなたが、あなたの望む成功、あなたの望む幸せを得られますように。
阿部 龍太
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