偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」
このコーナーについては「こちら」からどうぞ。
さて、今回あなたにお伝えしたい「いのちの言葉」はこちらです。
才能は、開花させるもの
(『ハイキュー!!』第156話より抜粋)
天才セッターとの評価が高い及川。
しかし彼は過去に悩んでいた事がありました。
何度やっても勝てない「天才」のいるチームがある。
下の世代からは別の「天才」が追いかけてくる。
自分は天才ではない。
彼らと比べると、才能なんて無い。
焦りのあまり、自暴自棄になりかけていた及川。
しかしチームメイトのサポート(鉄拳制裁とも言います・笑)のお陰で、彼は大切なことに気付きます。
バレーボールはひとりではなく、6人(+控え選手)でやるものである事。
セッターは選手のポテンシャルを発揮させ、伸ばすポジションである事。
そしてこの
才能は開花させるものである
という事。
それに気付いた後、彼はどんな時も自分を見失わず、己を磨き続ける事ができるようになりました。
その結果、チームも彼の才能の開花と共に成長していったのです。
致命的な間違い
僕自身も昔は感じていましたし、今人の相談を受けるようになってよく言われるのが
「私には才能が無いから○○できない」
というもの。
この言葉には、上で及川が指摘してくれたように、致命的な間違いを含んでいます。
確かに、ある事において、才能に「差」がある事は有り得ます。
別の言い方をすれば
「向き不向き」
というものです。
タンパク質を摂りたければ、肉や魚や豆を食べますよね?
ビタミンを摂りたければ、野菜や果物を食べますよね?
優劣ではなく、役割の違い。
ただ、それだけの話です。
全ての人に同じ才能が平等にあるという事は有り得ませんし、逆にそんなの、全く面白くない。
地球に存在する約70億人全てがメッシ(FCバルセロナ所属、アルゼンチン代表。地球人ではない可能性があるレベルの動きをする)みたいなドリブルができたら、サッカーは絶対に面白くないし、これだけ人気は出ないでしょう。
でも、実際は、そうではない。
ドリブルとシュートの才能があるメッシ
彼だけではなく、
パスの才能がある選手
ディフェンスの才能がある選手
チームを指揮する才能がある監督
選手達をサポートする才能がある各スタッフ
そして、選手達を盛り上げる才能があるサポーター
・・・
色々な才能がある人が集まるから、FCバルセロナは、そしてサッカーはこれだけ人気があるスポーツなのです。
(個人的にはレベルの低いレフェリングとか、知性の欠片も無く恥性しかない一部のサポーターのようにあまり好きではない部分もあるけれど)
そしてこれはサッカーに限った話ではありません。
「自分には才能が無い」
というのは大きな大きな、本当に大きな勘違い。
そんな事をいうあなたは、織田信長もびっくりのうつけ者です。
そういう事を言うあなたがうつけ者である理由はふたつ。
その理由を、これからお伝えします。
うつけポイントその1:才能の在処
ひとつは、自分の才能を勘違いしているという事。
例えば僕には、サッカーの才能はありません。
リフティングをさせたらメッシどころか、小学生にも勝てない自信があります。
そんなサッカーの欠片も無い僕ですが、僕の話を聞いて
「人生が変わった」
と言ってくれる人がいてくれます。
ある人は会社を成長させ、ある人は自分のメッセージを世界に伝え、またある人は自殺すら考えていた人生を一変させました。
という事は、僕にはサッカーの才能は無いものの、別の才能があると言えるのではないでしょうか?
自分の才能が何なのかを勘違いしてしまうという事は、自分の可能性を閉ざしてしまう事です。
僕はメッシみたいなサッカー選手にはなれません。
でも違うものにはなれる。
あなたには、あなたにはできない事と、そしてあなたにしかできない事があるのです。
ならば、何に集中しますか?という話なのです。
自分のできない事に集中するのか。
自分のできる事に集中するのか。
自分だけが喜ぶ事に集中するのか。
他人と喜び合える事に集中するのか。
それは、あなた次第です。
今あなたが「自分には才能が無い」と思っているのであれば、それはただ単に「自分の才能を勘違いしている」だけなのかもしれないのです。
うつけポイントその2:才能という存在
そしてもうひとつは、「才能」というものを勘違いしているという事。
「才能」とは、最初から完全に備わっているものではありません。
「才能」とは、開花させるもの。
つまり、磨き上げ、成長させる事で花開くものです。
ゲーム『ドラゴンクエスト』で考えてみてください。
勇者は、魔王を倒せる唯一の存在、つまり「魔王を倒せる才能」を持った存在です。
でも、そんな唯一無二の才能を持っていても、レベルが1の状態では絶対に魔王には勝てません。
その辺に転がっているスライム(一番弱いモンスター)たちにすら、袋叩きにされるくらいです。
いくら「勇者という才能」があっても、それが開花されない状態では魔王は倒せません。
世界を救う事はできません。
魔王を倒し、世界を救うためには、勇者としての才能を磨き、成長させ、開花させる必要があるのです。
今あなたが「自分には才能が無い」と思っているのであれば、それはただ単に「才能を開花させていない」だけなのかもしれないのです。
あなたには、才能がある。
「自分には才能がない」なんて薄っぺらい言葉に逃げないでください。
あなたには、才能があります。
もっと自分を良く観てください。
世界を良く観てください。
そして、自分を磨いてください。
あなたには、才能があります。
まだ気付かれてないだけ、まだ磨かれてないだけです。
もう一度言います。
あなたには、才能があります。
どうかそれを、忘れないでください。
どうかそれに、気付いてください。
どうかそれを、磨いてください。
あなたの才能で、多くの人が、そして何よりもあなた自身が、笑顔になれますように。
阿部 龍太
コメント