「使ってもらえれば絶対に分かってもらえるんだけど、なかなか良さを理解してもらえないんです」
僕は特にクライアントさんの業種を絞って活動している訳ではないので、色々な業種の方から相談をいただきます。
レストラン、バー、雑貨屋、自動車販売業、システム販売、工務店、製造業、農家、美容師、管理職、セールスマン、講演家、作家、講師、アスリート、コーチ、コンサルタント、セラピスト、動物愛護団体、主婦、占い師・・・
色々な方の、色々な商品やサービスについて色々なお話を伺ってきましたが、冒頭の悩みを持っている方が少なくありません。
とても残念な事だと思います。
1の価値を100くらいに膨らませるどうしようもなく残念な輩(苦笑)もいるけれど、でも100の価値があるのに3くらいしか伝わっていないのも同じくらい残念な事だと思うのです。
そういう人たちに
「どうすれば自分の商品や会社の価値や素晴らしさが、お客様に伝わるのか」
についてアドバイスする中で共通して存在する
絶対にこれだけは押さえておくべき2つのポイント
がありますので、今日はそれをお伝えしようと思います。
なぜあなたの素晴らしさは伝わらないのか?
2つのポイント、それは
1.きちんと理解していない。
2.きちんと伝えていない。
という事。
それぞれについて簡単ではありますが、説明しましょう。
1.きちんと理解していない。
これは、その商品やサービスのどこにどんな価値があるのかを本人も分かっていないという事です。
つまり
「何を言いたいのかが自分でも分かっていない」
というものです。
いや、本当にこういう人、結構おられるんですよ(苦笑)
自分の商品や価値が、どんな人の、どんな問題解決に役立つのか、という事が分からない。もしくは全く的外れの所を見ている。
だから、魅力が相手に伝わらない。
当たり前の話ですよね?
これは僕の言うブランディングにおける
「コンセプトメイキング」
の部分に当たるものです。
あなたの商品やサービス、あなたの会社にどんな価値があるのか、今一度きちんと考えてみてください。
あなたが気付いていない価値が眠っていたりしますよ。
2.きちんと伝えていない。
これはつまり
「伝えたい事はあるが、それがきちんと理解してもらえていない」
という事です。
「伝えるための技術が弱い」とも言えます。
世間一般で言われる「コピーライティングテクニック」に近いものだと言ってもいいでしょう。
これは僕の言うブランディングにおける
「ブランドコミュニケーション」
の部分に当たるものです。
いくら1で「伝えたい事」が明確になっても、それがきちんと伝わらなくては意味がありません。
とは言え「伝えたい事」があやふやなままで「伝えるテクニック」ばかりを学んでもそれはそれで意味がないのです。
両方のバランス、それが「相手に伝わる」事に繋がります。
最後に:あの女芸人が教えるブランディングのコツ
さて、非常にざっくりですが、
「あなたの商品やサービスの価値、素晴らしさが伝わらない理由」
について絶対に外せないポイントについてお伝えしました。
ここでもう一度、冒頭で出た言葉について考えてみましょう。
「使ってもらえれば分かってもらえる」
という言葉は、確かに理解できます。
ただ、厳しい言い方をすれば、これは「甘え」とも言える、そう僕は考えます。
それだけ素晴らしい価値を持っているものならば、多くの人を喜ばせ、笑顔にする事が出来るはず。
であれば、いつか使ってもらえるかもしれないその日を待つのではなく「使いたい」と思ってもらえるように伝えるべき事は伝えるべきだ。
僕はそう思うのです。
ブルゾンちえみさんが
「花はミツバチを探さない。待つの」
という名言を残してらっしゃいますが、ここで勘違いしないで欲しいのは、
それぞれの花は、それぞれの美しさをしっかり表現している
という事。
つまり、自分の魅力をきちんと理解し、それをきちんと表現している。
だからこそ、ミツバチの方から来てくれるんです。
あなたの商品やサービス、あなたの会社が持つ美しさ。
それを是非表現してください。
あなたの商品やサービス、あなたの会社が持つ価値や素晴らしさが、あなたの大切な人に届きますように。
阿部 龍太
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