あなたがブランドになるために必要な思考 〜「いのちの言葉」〜

「ライフデザイン」科

偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」

このコーナーについては「こちら」からどうぞ。

 

【新コーナー】偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」 〜「情熱が持てない」というあなたへ 〜
「人の身体は、食べたものでできている」 とよく言われます。 間違いとは言いません。 でも僕は、これには100%同意できない。 「人はパンのみにて生くる者にあらず。 神の口から出る一つ一つの言...

 

さて、今回あなたにお伝えしたい「いのちの言葉」はこちらです。

 

“火影になった者” が皆から認められるんじゃない。

“皆から認められた者” が火影になるんだ。

…仲間を忘れるな。

 

(『NARUTO』より抜粋)

 

里の長である火影。

その座を得るために、圧倒的な力で全ての問題を解決しなければならない。

それが力を持っている自分の役目だ。

 

そう想い、懸命に走ってきたナルト。

そんな彼にうちはイタチが伝えた言葉です。

 

どんなに強くなっても全てを一人で背負おうとする。

そうなっては必ず失敗する。

 

他人の存在を忘れ、驕り、“個”に執着する事は、いずれ破滅の道を歩む。

 

仲間を信じ、共に歩む事。

それこそが調和と繁栄への道である。

 

という事をイタチはナルトに伝え、そしてそれはその後のナルトの生きる道に大きな影響を与えました。

 

これは漫画の1シーンに過ぎません。

しかし、ある重要な事を私たちに教えてくれています。

 

 

ブランドを構築するとは何か?商売で成功するとは何か?

ブランドを構築する

商売で成功する

 

そのために最も必要なものは何でしょうか?

 

商品やサービスの質?

値段の安さ?

流行に乗る事?

・・・

 

シンプルに言うならば

 

支持してくれるお客様(ファン)

 

だというのが僕の意見です。

 

なぜ詐欺師がこの世界から消えないのか?

彼に騙される人、つまりある種の支持者がいるからです。

 

なぜ嘘の情報ばかり発信する新聞や雑誌やテレビ番組が無くならないのか?

その新聞や雑誌を購入する人がいるからです。

そのテレビ番組を観る人、お金を出すスポンサーがいるからです。

 

人の役に立つどころか、人を傷つける事しかしない。

そんなモノでも、支持されている。

だからこの世に残り、のさばり続けられている。

 

「他者からの支持」

 

それが全ての土台となっていると言っても過言ではありません。

 

・・・という話をすると

 

「なるほど。お客様を大切にすればいいんですね」

 

という人が少なくありません。

もちろん間違いではないのですが、でも正しいとも言えません。

 

何を言いたいのか?

要は、ブランドを構築する、商売を成長させる際に必要なものは「お客様」だけではない、という事です。

 

 

「他者」とは何か?

ブランド構築や商売における「他者」

それは「お客様」だけではありません。

 

商品の生産者、

それを運ぶ人、

商品を扱う企業の社員

・・・

 

あなたの扱う商品には、様々な「他者」が関わっています。

これは、あなたが何の仕事をしていても同じです。

 

あなたを支えてくれる「他者」

その人達のお陰で、あなたはあなたの商売を成立させる事ができています。

 

そういった「他者」の存在を忘れ、自分の事しか考えられなくなると、何をやってもうまくいかなくなる。

そういった例は枚挙に暇がありません。

 

 

「商売の成長」のために

これは僕がクライアントさんによくする質問なのですが、もしよければあなたも考えてみてください。

 

あなたの商売には、どんな「他者」が存在しているでしょうか?

 

お客様だけではありません。

あなたの商売を構成するものに、どんな「他者」が関わっているでしょうか?

どんな「他者」があなたの支持してくれているのでしょうか?

 

そして、その「他者」のために、あなたは何ができるでしょうか?

 

直接的でなくてもいい。

直接その人に何もできなくても、間接的にでも、何かできる事はないでしょうか?

 

例えば、レストランを経営している人であれば、食材を提供してくれる方に何かできないでしょうか。

その方に直接何もできなくても、食材を丁寧に扱うとか、少しでも美味しく調理するとか、そういう間接的な事でもいいのです。

 

どんなに小さな事でもいい、何かできる事があるはずです。

それを考え、実践を積み重ねる。

あらゆる側面での、あらゆる他者をできる限り想像し、その他者のためにできる限りの事をする。

 

当たり前すぎて面白くはないと思うのですが、これがブランド構築や商売の成長における土台となるものです。

 

この事を忘れ、

 

「自分はただひとりで存在している」

 

そういう勘違いに陥った人や企業は衰退の道を歩む。

それは歴史を見てみれば明らかでしょう。

 

あなたは独りで存在している訳ではありません。

あなたの商売も同様です。

 

数多くの人が、あなたを支えてくれています。

その事を是非、意識してください。

 

その意識が、あなたの商売を替えるきっかけとなるでしょう。

 

ブランドになれたから、商売がうまくいったから、皆が支持してくれるのではありません。

皆が支持してくれるからブランドになれる、商売がうまくいくのです。

 

どうかそれを、忘れないでください。

 

 

阿部 龍太

 

 

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