「キラキラ起業」に踊らされる人がしがちな「ふたつの勘違い」

「ブランドデザイン」科

「ちょっと、彼女の話を聞いてもらえないでしょうか?」

 

知人からの相談。

何でも彼の友人の女性(仮にS子さんとしておきます)が「女性向け起業セミナー」なるものに通っているそうな。

「起業でキラキラした人生を実現しましょう!」

といった、少し前に流行った(のかな?)「キラキラ系女子起業塾」

そこに通って、本人なりに努力しているものの、全く成果に繋がらないそうで、どうすればいいのか分からない、との事。

 

彼女の話を伺って、いくつか話をさせてもらったのですが、その中で許可を頂けた部分で、あなたの役に立てそうな部分をお伝えしようと思います。

 

名付けて

「キラキラ起業」に踊らされる人がしがちな「2つの勘違い」

お役に立てれば幸いです。

 

 

「2つの勘違い」とは・・・

S子さんが陥っていた勘違い、それは

 

1.「キラキラ」が何なのかについて勘違いしている

2.起業しないと「キラキラとした人生」を生きられないと勘違いしている

 

というもの。

 

まあ、ふたつとも根本は同じと言えば同じなのですが、もう少し具体的に説明しましょう。

 

 

勘違いその1:そもそも「キラキラ」とは何なのか

・ホテルの豪華ディナー

・インスタ映えするスイーツや海外旅行

・綺麗な服やアクセサリー

・・・

そういった「華やかな世界」

それを「キラキラ」と思い込んでいる。

 

それが「第一の勘違い」です。

 

「モノがあれば幸せ」

否定はしませんが、モノ「だけ」が幸せに繋がる訳ではないはずです。

 

例えば、日本屈指の「キラキラ」の代表格(笑)と言えば

 

叶姉妹

 

の名前が挙がるでしょう。

「ファビュラス」という称号を恣にし、多くの人に愛され、尊敬されている彼女達がなぜ「キラキラ」しているのか。

その理由を彼女達の見た目や持ち物や生活様式に置くのは、考えが浅いと言わざるを得ないと僕は考えます。

 

彼女達が「キラキラ」しているのは、彼女達が持っている「モノ」によるものだけではありません。

彼女達が持つ「考え方」こそが、彼女達が「キラキラした人生」を送っている根本となっているものです。

例えば

 

自分を大切にするためには、他人の存在を尊重することが必要条件なのです。

他人とちゃんとした関係を結ぶためには、また、自分を大切に扱えていることが前提条件なのです

(叶恭子「知のジュエリー12ヶ月」より抜粋)

 

たとえ100万人が楽しそうにしていたとしても、そこに楽しめるものがない『この世にたった一人のあなた』は、無理に笑うことはありません。

(「この世にたった一人のあなた」より抜粋)

 

といった彼女達の言葉を見れば少しは理解していただけると思います。

 

別に僕は彼女達のファンという訳でも、恭子さんのグッドルッキング・ガイでもありませんが、彼女達のこういった思考と、それに沿った生き方こそが、彼女達の今の人生、多くの人から尊敬される人生の礎になっていると僕は思うのです。

 

高価なアクセサリーや豪華な食事があるから、キラキラした人生を送れているのではない。

人間としてキラキラしている、そういう生き方を選択し、自分を磨いている。

だからキラキラ輝けるのです。

 

「何かを得ればキラキラした人生を得られる」という勘違いから早く卒業してください。

 

 

勘違いその2:起業しないと「キラキラとした人生」を生きられない

もうこの見出しで分かっていただけると思うのですが、

「起業をする」

というのは

 

「人生における選択肢のひとつ」

 

に過ぎません。

 

だから

「起業をする→キラキラした人生を送る事ができる」

という可能性は確かに少なからず存在するでしょう。

 

しかし「起業する事」が、キラキラした人生を送るための「唯一の手段」ではありません。

起業をしなくても、毎日笑顔で元気よく、自分も周りも幸せにしながら、お金の心配をせずに生きている人を僕は何人も知っています。

 

「起業をしなければ、キラキラした人生を送れない」

と思い込んでしまうのは即ち、あなたの人生の可能性を自分で狭めてしまっている事と同じ事です。

 

もちろん「起業」はあなたの人生をより豊かにできる可能性を持つ選択肢です。

でも同時に、起業以外にも、あなたの人生が豊かに、楽しく、キラキラ輝く選択肢はあるかもしれないのです。

なのに、勝手に自分で、その可能性を狭めてしまう。

 

少し過激な表現かもしれませんが、それはある種の

 

「自傷行為」

 

と言っても過言ではありません。

自分の人生を自分でつまらないものにしてしまうのだから。

 

起業をする事に反対する訳ではありません。

したいのであれば、すればいい。

確かに起業する事で、豊かになる事ができる可能性は広がるでしょうから(実際にそうなるかどうかはまた別の話ですが、選択肢は確実に広がります)

 

でも、起業しなければ豊かになれない、幸せになれないというのは大きな大きな勘違いです。

 

起業しようがしまいが、ダイヤモンドのように輝いた人生を生きる事も、錆まみれでくすんだ人生を生きる事も可能です。

薄っぺらい意味ではなく、本当の意味でキラキラ輝いた人生を送りたいのであれば、自分自身にとって選びたいもの、必要なもの、すべき事を選べばいいのです。

 

それが僕の言う「正しい努力」というものです。

 

起業塾に参加しようがしまいが、そこを見失わないでほしいし、起業塾を主催する人にはそういう「人間の可能性」を豊かにするようなものを提供してほしい。

主催者だけが儲かる、そんな面白くも何ともない場ではなく、主催者も参加者も皆が成長できる、そんな場を作ってほしい。

勝手極まりないですが、僕はそう思っていますし、実際にそういう場を作っているつもりです。

 

あなたにとっての「キラキラ輝いた人生」とは何でしょうか?

 

そのためにあなたにとって必要なものは何でしょうか?

 

起業塾に参加するのもいいけれど、その前に是非一度考えてみてください。

損はさせませんよ。

 

 

阿部 龍太

 

 

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