色々あって、動けなくなっているあなたへ

「ライフデザイン」科

「動けない。行動出来ない」

と苦しんでいる方の相談を受ける事があります。

 

そういう人に対して、世間一般では

「やる気が無い」

とか

「気持ちが弱い」

とか

「能力が低い」

とか言ったりするようですが、何をトンチンカンな事言ってるのやら。

 

もちろん、上記の理由ももしかしたら万が一、億に一、那由他の間には極々稀にあるでしょうけど、でも本当にやる気が無かったり、気持ちが弱ければそもそも苦しむ事はありません。

能力が低くたってそれが動けなくなる理由になりません。

 

動けなかったり、行動出来ないのには、別に理由がある。

 

僕はそう思っています。

 

パソコンの使い方からキャリアカウンセリング、起業や売上アップ、ファン作りのブランディング、アスリートや経営者の方のメンタルトレーニング

・・・

今まで約3700人くらいの方のお話を伺い、僭越ながら話をさせていただいてきた結果、あくまでも個人的なものですが、これには確信を持っています。

 

では、その理由は何なのか?

 

一言で言うなら

 

「無知だから」

 

です。

 

今風に言えば「バカ」と言ってもいいのかもしれません。

 

と言うと

「バカなんていう言葉は使うべきではない。そんなネガティブな言葉はいけない」

とか言う人がいますが、まあそれがもう無知(=バカ)の証拠という奴で。

なんて言うと、たいして高くもない僕の好感度がうなぎ下がり(こんな言葉はないですけど)になりそうなのですが、どんなに好感度が下がろうと、誰かが言わなければいけない事というものはあるのです。

 

なんて僕が力説するまでもなく、既に僕なんぞ比べ物にならないほど立派な方が、この事を伝えてくれています。

その人の話を、聞いてください。

 

 

「目覚めた人」の悩み

菩提樹の下で悟りを開いた仏陀。

彼は考えました。

 

「なぜ人は悟れないのだろう?

なぜ苦しむのだろう?

どうすれば悟れるのだろう?」

 

考えて考えて考えた結果、彼は気付いたのです。

 

「そうか、無知だから悟れないし、無知だから苦しむのか」

 

と。

 

つまり、全ての苦しみの根源には無知がある、という訳です。

そして彼は、これを

 

「無明(むみょう)」

 

と名付けました。

 

つまり、

無知だからこそ、そもそも悟りというものが何であるのか分からない。

そして、

無知だからこそ、どうすれば苦しみから脱し、悟れるのかも分からない。

という訳です。

 

 

2500年の微睡み(まどろみ)

無知だからこそ、そもそも悟りが何であるのか分からない。

そして、

無知だからこそ、どうすれば悟れるのかも分からない。

 

これ、何かに似てませんか?

 

では「悟り」という言葉を「成功」とか「成長」とか「変化」とかに入れ替えてみてください。

 

無知だからこそ、そもそも成功(成長・変化)が何であるのか分からない。

 

そして、

 

無知だからこそ、どうすれば成功(成長・変化)できるのかも分からない。

 

という事なんですよ。

 

だからもし、今のあなたが自分の無力さに苦しんでいたとしたらそれは大きな勘違い。

 

無力なのではない。

力が無いのではない。

ただ単に、自分が何を目指しているのか、どうすればいいのか、知らないだけ。

ただ単に、無知なだけなのです。

 

これは多かれ少なかれ、全ての人にある要素です。

僕もあなたも、あの人もその人も、全ての人にこの「無知」は隠れています。

 

そう思うと、2500年以上前から、我々はある意味同じ事で悩んでいるんですね・・・

仏陀に怒られそうですね。

「いい加減起きろー」ってね(笑)

 

 

Perfect-Misunderstanding(完全なる誤解)

繰り返しますが、もし今のあなたが苦しんでいたとしても、それはあなたにやる気が無いとか、気持ちが弱いとか、能力が無いとか、そんな訳ないのですよ。

 

完全なる勘違いです。

 

そんな勘違いで苦しむ必要など無い。

だって無知なのだから。

 

言ってしまえば仕方ない事なんですよ。

少し乱暴な言い方をするなら、知らないんだから。バカなんだから。

だから出来なくても当たり前なんですよ。

 

英語を知らなければ話せないのは当たり前。

車の運転を知らなければ運転出来ないのは当たり前。

料理のレシピを知らなければその料理を作れないのは当たり前。

 

知らないものが出来ないというのは、それは当然の事ではないでしょうか?

 

だから、行動出来ない事、動けない事、それで自分を責める必要は無い。

そこを気にする必要は無いのです。

 

・・・という話をすると、真面目な人は

 

「無知である自分を責める」

 

という別の苦しみに襲われる訳ですが、それも無知ならではの勘違いです。

 

だって、無知なのは、バカなのは、別に悪い事じゃないんだから。

次回はそれについてお伝えしようと思います。

 

とにかく

 

行動出来ない、動けない。それはあなたがそのための方法を知らないだけであり、仕方の無い事である。

だから自分を責める必要は無い。

 

この事を少しでいい、心の隅に置いておいてください。

 

 

阿部 龍太

 

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