「目の前の人を幸せにしない」から「売れ続ける」本当の理由

「ブランドデザイン」科

売れ続けている商品や企業や人は

“3つの価値”

を提供している。

 

という事を前回の記事でお伝えしました。

 

 

【参考記事】

売れ続けるブランドが提供している「3つの価値」

 

あの有名企業やあのマスコミや、あの政党のブランドが地に堕ちたのは、この「3つの価値」のどれか(恐らくすべて)のレベルが低い、もしくはバランスが著しく崩れているからです。

あなたがもし、これからブランドを作っていくのであれば参考にしてみてください。

 

そして、今回は、売れ続けるブランドが持つ「もうひとつの特徴」というものについてお伝えしようと思います。

 

 

「売れる」のではなく「売れ続ける」ために必要な事

それは

 

ブランドの力を強める

 

という事です。

 

この「ブランドの力」とはふたつの要素を持っています。

それが以前の記事でもお伝えした

 

・認知度

・関心度

 

というものです。

 

 

【参考記事】

「人気があれば売れる」という誤解

 

認知度とは

 

「どれだけ広く知られているか」

 

というものであり、そして関心度とは

 

「どれだけ深く関心を持たれているか」

 

というものです。

 

このふたつのレベルの高さ、それが

 

「ブランドの力」

 

というものです。

 

そしてこの「ブランドの力」を伸ばすためには、前回の記事でお伝えした

 

「3つの価値」

 

を高めていけばいい、という訳です。

 

その時、どのような事を意識していけばいいのか、をこれからお伝えします。

 

 

ブランド力と近江商人の教え

結論から言います。

ブランド力を高めるために、意識すべき事

それは

 

目の前の人を幸せにしない。

 

という事です。

 

と言うと誤解を招きそうなので、もう少しきちんとお伝えしますと

 

目の前の人だけではなく、その先の人も幸せにしよう。

 

という事です。

 

大阪商人、伊勢商人と並ぶ「日本三代商人」と呼ばれている近江商人の教えに

 

「三方よし」

 

というものがあります。

 

・売り手よし

・買い手よし

・世間よし

 

自分たちもきちんと利を得、

お客様にも満足していただき、

そして社会貢献にも繋がる。

 

それが「よい商売」なのだ、というものです。

 

どなたか忘れてしまったのですが、以前あるコンサルタントの方が

 

目の前のお客様を喜ばせるだけでは足りないんです。それはもう当たり前の事で、その先を考える必要があるんです。

そのお客様が、商品を買ったり、サービスを受けた後。

家に帰ったり、職場に帰った時に、周りの人にどんな話をするか。

そこまでイメージしてビジネスを構築する必要があるのです。

(詠み人知らず)

 

という話をしていましたが、これも「三方よし」につながるものであり、ブランド構築において非常に重要となる方法だと個人的には考えています。

 

「目の前のお客様」を笑顔にするのは当たり前。

その先、つまり「目の前のお客様の周りの人」を笑顔に出来るような思考や行動をする。

 

それが「3つの価値」、則ち「ブランド力」を高めるために必須の要素です。

この要素を僕は

 

ブランドの波紋理論

(Over-Drive-Branding-Theory)

 

と呼んでいます。

 

 

ブランド力と山吹色の力

ひとことで言うならば、

 

波紋のように、つまり、円が広がっていくかのように、喜びを広げていく

 

という事です。

 

図に表すならこんな感じ。

 

 

この図の中で

 

波紋の広がり=世界の広がり

 

と書かれています。

つまり

目の前の人(A)

Aの周りの人(B)

Bの周りの人(C)

と波紋が広がっていく。

それによって、より多くの人が笑顔になる。

つまり、より広い世界にあなたのブランドメッセージを伝える事で、笑顔が世界に広がっていく、という事です。

ある種の「影響力」と言い換えてもいいかもしれません。

 

これはつまり、近江商人の「三方よし」で言われている

「世間よし」

に繋がるものですし、今風に言えば

「口コミ」

というものとも繋がるものです。

 

お客様を不幸にさせる事をすれば、その「口コミ」が広がり、お客様を喜ばせる事をすれば、その「口コミ」が広がる。

特に、今のようなネット社会では、そのスピードはかなりのものです。

だからこそ、きちんと目の前の人の喜びを考えつつ、同時にその先も意識する事が重要なのです。

 

とは言え、注意していただきたいのは、この「波紋理論」は別に口コミの事を言っている訳ではないという事です。

 

口コミを目的にするのは違うんです。

そうではなく、

 

目の前の人が元気になって、笑顔になって、それによって、その人の周りの人が少しでも元気になって、笑顔になる。そしてさらにその周りの人が・・・(以下同文)

 

という「善循環」を作る事。

その「循環」が「結果」として「口コミ」になります。

 

それが出来る商品や企業、人がブランドになれるんですよ。

 

ちなみに、勘の鋭い方はもうお気づきでしょうが、この理論名

「ブランドの波紋理論」

(Over-Drive-Branding-Theory)

は、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』からいただいている事は言うまでもありません(笑)

 

 

太陽がいっぱい

念のために言っておきますと、この理論の名前はただのダジャレなどではありません。

『ジョジョの奇妙な冒険』においては「波紋」という能力は

「太陽の光と同じ力を持つ力」

とされており、その力は人の傷を癒したり、身体能力を高めたり、50歳なのに20代後半の肉体を得られる超人的アンチエイジング効果(笑)を提供します。

 

太陽の力の偉大さは漫画の事例だけではありません。

実際に、植物も、動物も、人間も、全ての生命は、太陽から何かしらの力をもらっています。

 

太陽の光、それは、命を育てる力である。

僕はそう思うのです。

 

あなたの持つ商品やサービス、そしてあなた自身が、太陽の光のように、誰かの人生を明るく、温かく照らす力となる。

 

僕はあなたに、そうなってもらいたい。

この世界を、そんな太陽でいっぱいにしたい。

 

クサい台詞に聴こえるかもしれませんが、僕は本気でそう思っていますし、そのための活動をやっていきます。

よかったら、一緒に歩んでいただければ幸いです。

 

 

阿部 龍太

 

 

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