偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」
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さて、今回あなたにお伝えしたい「いのちの言葉」はこちらです。
ちょっと長いですが、全文を掲載します。
「あきない」
商売はあきないという
それはおもしろくて
しかたないから
あきないなのだ
いつもおもしろいから
笑顔が絶えないから
「笑売」となる
「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
いつも活発だから
「勝売」となる
あきない商売を
おもしろくないと
思っているとすぐあきる
いつも不平不満や愚痴が出て
心が次第に傷ついて
「傷売」となってしまう
こんなお店にはそのうち
誰もよりつかなくなり
「消売」となって消えてしまう
「笑売」をしているのか
「傷売」をしているのか
「勝売」をしているのか
あきない商売をしているのか
(この詩は清水英雄さんの詩という説と、相田みつをさんの詩という説とあるようです)
プロフィールを見ていただければお分かりいただけると思うのですが、僕は今まで色々な方のお話を伺ってきましたが、その中でこの
「笑売」
「傷売」
「勝売」
「消売」
という違いを色々な所で見てきました。
自分や人を笑顔にしつつ商売(笑売)をしている人
自分や人を傷つけつつ商売(傷売)をしている人
商売が上手くいっている(勝売をしている)人
商売が上手くいっていない(消売をしている)人
色々な人を、見てきました。
図で表すと、こんな感じです。
「笑売」で「勝売」を実現する(エリアA)を目指す事を僕はお勧めしていますが、とは言え「傷売」をしていても「勝売」ができている人(エリアB)もいるという現実もあります。
プロフィールにもあるように、僕が過去に出会ってきた魑魅魍魎の様な方々はこの「傷売」、つまり何かを傷つける事で大きな売上を上げていました。
でも今、僕が知る限りでは、その魑魅魍魎の人達は当時の業種では少なくとも表舞台にはひとりも残っていません。
残っている人はその当時と業種を変えている人であり、そしてその全ての人は、ここで言われている
「笑売」
を高らかに謳っています。
諸行無常とはよく言ったもの。
時代は変わっているんですねえ(笑)
そして同時に、今まで出逢ってきた人の中で
「笑売」をしていて「勝売」ができていない人(エリアC)
はひとりもいません。
「笑売」とは、自分ができる事、自分が決めた事で他人を喜ばせ、共に豊かになるというもの。
M・ブーバーが提唱している「我ー汝」の関係性であり、
E・フロムの言う「ナルシシズム」からの卒業であり、
そして僕が伝えたい「本当のブランドの形」でもあります。
今までのブランドは、1のものを100に見せかけるような手法がメインでした。
でも、この形のブランディング、この形の商売では、売上を一時的に上げられはしますが、それが継続する事はありません。
だから一発花火のような「ブーム」しか生み出せませんし、そして購入した人もすぐに飽きてしまい、また次のものに目移りする、という事の繰り返しになってしまいます。
「消費者を完全に満足させるな。だから商品が売れ続けるんだ」
「商談の際には相手に考えさせるな。バラ色の未来をごり押ししろ。美酒に酔わせるんだ」
「商売を長く続ける必要は無い。一時的にでも売れる商品を見つける。それをできるだけたくさん探す。そういう「鼻の効き」が重要だ」
という事を過去に出逢ったとある経営者が言っていましたし、彼は確かにそれで大きな売上を上げてはいましたが、それで何になるんでしょうか?
確かに彼の会社の業績は上がります。
でもそれだけで、何がどう変わるのでしょうか?
買った人は、そしてその周りの人は、どうなるのでしょうか?
個人的にはもうこれは
「バカによるバカ量産」
のようなものにしか見えない。
これこそがまさに「傷売」なのではないでしょうか。
未来の世界を傷つけているのですから。
個人的には本当の商売、本当のブランドって、そういうものではないと思うんです。
売る側も、買う側も、より喜びを感じられる。より成長できる。
だから世界がより善くなる。
それが本当の商売、本当のブランドなのだと僕は考えますし、それを実現するための考え方や方法を伝えていく事が僕にとっての「笑売」なのです。
あなたの「あきない」はどうですか?
阿部 龍太
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