芸術界屈指の「変なおじさん」が教える商売繁盛のコツ 〜「いのちの言葉」〜

「ブランドデザイン」科

偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」

このコーナーについては「こちら」からどうぞ。

 

【新コーナー】偉大な先人達から学ぶ「いのちの言葉」 〜「情熱が持てない」というあなたへ 〜
「人の身体は、食べたものでできている」 とよく言われます。 間違いとは言いません。 でも僕は、これには100%同意できない。 「人はパンのみにて生くる者にあらず。 神の口から出る一つ一つの言...

 

さて、今回あなたにお伝えしたい「いのちの言葉」はこちらです。

 

画家は、貧乏であるよりは裕福であるほうがいい。

したがって、君の筆からいかに黄金と宝石を生み出すかを考えたまえ。

(サルヴァドール・ダリ)

 

芸術の世界には、「偉大な芸術家」と呼ばれる人たちが存在します。

ダヴィンチ

ゴッホ

フェルメール

東山魁夷

・・・

芸術の世界に疎い僕ですら、何人かはすぐに出てきます。

 

その偉大な芸術家の中に、芸術界きっての「変なおじさん」(と勝手に僕が呼んでいる)がおられます。

彼の名は、

 

サルヴァドール・ダリ

 

スペイン出身の芸術家です。

 

彼は芸術家としての知名度にとどまらず、「ドルの亡者」と呼ばれるくらいお金が好きで、有名な話ではオノ・ヨーコに詐欺行為をはたらいたりしたそうです(笑)

上記の言葉も、そんな彼ならではの言葉だと思うのですが、それと同時に彼は、こんな言葉も遺しています。

 

眼も、手も、脳も粗末に扱うな。

画家になったとき、必要になるからだ。

 

怠惰のなかに傑作は生まれない!

 

自分の絵に罵詈雑言を吐くような真似をしてはいけない。

でないと君が死んだとき、絵のほうが君を罵倒するだろうから。

(以上、サルヴァドール・ダリ)

 

つまり彼は

 

どうせなら豊かになろうよ。

そのためには芸術に真摯に向き合い、真剣に作品を生み出す事だよ。

 

という事を伝えてくれていると思うのです。

 

奇行のデパート、芸術界屈指の変なおじさんの台詞とは思えません(笑)

当たり前と言われれば当たり前の事。

 

でもその「当たり前の事」を、どれだけの人が、どれくらいのレベルでできているのか。

色々考えさせられました。

 

そしてこれは、芸術に限った話ではありません。

商売も同じ事です。

 

僕は、メンタルトレーニングやブランドデザインで、人生や商売を豊かにするお手伝いをしています。

その中で、僕が絶対に譲らないのは

 

「やるからには豊かになる」

 

というものです。

 

あなたは、誰かを豊かにする人です。

誰かの問題を解決し、誰かを喜ばせる人です。

であれば、そのあなた自身が豊かにならなくてどうするのでしょうか?

 

これは「とにかく儲けなければ始まらない」とか「自分だけが儲かればいい」といった、脳味噌が春の嵐にやられたトンチンカンな人が言うような事ではありません。

 

自分も、相手も、共に豊かになる

 

という事を目指して欲しい。

それはただお金が儲かるとか、お腹が膨れるといった物質的な豊かさだけでなく、喜びや成長といった精神的な豊かさも、両方の面で。

そして、そのために、自分のすべき事、自分の才能を発揮する事に集中して欲しい。

 

それが僕があなたに伝えたい事です。

 

あくまでも僕個人の主観ですが、ダリも(オノ・ヨーコに詐欺をしたりしたけど)、芸術には彼なりに真摯に向き合っていました。

例えば彼が画家を志す人に向けて書いた本(『ダリ 私の50の秘伝』)があるのですが、その本からは、技術の事はまったく分からない僕ですら、彼の芸術に対する情熱と敬意を感じられます。

そいういう彼なりの真摯さがあったからこそ、あれほどの作品たちが生まれたのではないでしょうか。

 

芸術の事はよく分からないけれど、彼が芸術を愛していたのは分かるし、その愛情を多くの人に伝えようと努力していた事も分かります。

(芸術家がチョコレートのCMに出るとか面白いですよね)

 

あなたも、あなたがやっている事を愛しているのであれば、それを広めるべきだと思うのです。

だって、それによって、他の誰かが笑顔になるし、あなた自身も嬉しいでしょう?

 

極端な表現かもしれませんが、人を笑顔にできるものが世に広まらないというのは、ある意味「罪」に近い事なのではないか、そう僕は考えます。

世に広まらないという事は、ある意味この世界に生まれるはずだった笑顔を奪っているようなものだからです。

 

先日の記事で、とあるお鮨屋さんの話を書きましたが、ああいう生ゴミ以下と言ったら生ゴミに失礼なお店よりも、あなたのサービスは人を笑顔にする事ができるはずです。

 

【参考記事】

お鮨屋さんが教えてくれた「消えるブランド」と「生き残るブランド」の違い
お鮨。 「魚を旨くする」と書いて「お鮨」 何て分かりやすい文字、そして甘美な響きなのでしょうか。 それほど多くはないものの、今までいくつかのお鮨屋さんで旨いお鮨を食べさせていただきましたが、その中で...

 

であれば、是非それを広めて欲しい。

そのために、真剣にそれを磨いて欲しい。

 

それこそが、ブランド構築の、商売繁盛の王道だと僕は考えます。

 

最後に、僕が一番好きなダリの言葉をご紹介します。

 

あなたは、あなたの一生以外の何ものでもない。

(サルヴァドール・ダリ)

 

あなたが歩んだ道が、あなたのブランドであり、あなた自身です。

 

あなたの人生において、どんな道を歩むのか。

それがあなたの商売がどんな風になるのか、あなたの人生がどんな風になるのかを決めます。

 

ならばあなたは、どんな道を歩むのか。

 

機会があれば、考えてみてください。

多くの人を豊かにして、あなた自身も豊かになるために。

 

 

阿部 龍太

 

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