「“強欲”だから愛される」というこの世の真理

「ブランドデザイン」科

あなたは「強欲」ですか?

 

あなたが「強欲」であればあるほど、あなたは多くの人に強く愛されます。

強く大きなブランドを構築出来ます。

そして売上も多く上げられるようになります。

 

・・・

 

あれ?

何か納得いかない?

まあ、そうなりますよね(笑)

 

「強欲であればあるほど多くの人に強く愛され、強固なブランドを築け、そして儲かる」

 

と言われて疑問を感じてもおかしくありません。

 

でも、実際の所これはもう2500年以上前からこの世界をとりまく「真理」です。

実際に「強欲」っぷりを遺憾なく発揮した人ほど愛され、ファンを集められています。

 

今日はその事について、お伝えしましょう。

 

 

なぜ「強欲だから愛される」のか?

その理由をひとことで言えば「強欲」というものへの理解の違いがあるからです。

 

一般的に「強欲」とはネガティブな意味で捉えられています。

キリスト教で言われる「七つの大罪」にも入っているくらいですから。

恐らくあなたも「強欲」という言葉にそういう意味を感じているからこそ、上でお伝えした

 

「強欲であればあるほど多くの人に強く愛され、強固なブランドを築け、そして儲かる」

 

という言葉、特に

 

強欲であればあるほど強く愛される

 

という部分に違和感を感じたのでは無いかと思うのです。

 

では、ここでひとつ質問があります。

 

「強欲」って、どんな意味ですか?

 

さあ、お手元の辞書を開いて、レッツサーチ!

インターネットでも調べられますよ。

 

・・・

 

調べました?

 

こういうのって、自分で少しでも調べる事で、自分自身の成長が加速しますから、是非調べてみてくださいね。

辞書引くだけですから、たいして難しくもないですよね?

 

・・・

 

という訳で、調べました?

しつこい?(笑)

 

・・・

 

ここまできたら、もう調べてくれてますよね?

 

さすが!

素敵!

最高!

 

ではでは、話を進めましょう。

 

 

阿部が考える「強欲」の意味

辞書にはこうあります。

 

非常に欲が深いこと。また、そのさま。

デジタル大辞泉より抜粋)

 

いかがでしょうか?

他の辞書でも、ほぼ同じ事が書かれていたと思います。

 

ここまで読んでくれたあなたはもう、気付いたかもしれません。

 

ここには

「欲が深い」

とだけ書かれているだけで、

その「欲」そのもの

については何も言及されていない。

 

という事に。

 

もうお分かりですよね?

 

どのような欲を持つか、それによって状況は変わる。

 

という事。

そして

 

人を喜ばせる事に「強欲」になるからこそ、多くの人に強く愛され、強固なブランドを構築でき、儲かる事が出来る。

 

という事。

更に言えば

 

「自分だけ喜べば、自分だけ楽しめば、自分だけ儲かればいい」

という発想が実は

「強欲の真逆の状態」

すなわち

「弱欲」(こんな言葉無いですけど)

である。

 

という事に。

 

現代世界における巨大ブランドでもあるキリスト教や仏教などを見ればまさにそれが分かると思います。

 

仏陀もキリストも、自分だけ幸せになろうなんて思ってなかった。

そんな「弱欲」ではなかった訳です。

 

それどころか、世界中全ての人に幸せになってもらおうと思っていたはずです。

 

そして、そのための行動を続けていた。

それは彼らの死後も、です。

まさにある種の「強欲の権化」だった訳ですよ。彼らは。

 

だからこそ、彼らの時代から2000年以上経った今でも、世界最高クラスのブランドとして君臨できているのだと思うのです。

 

「強欲であればあるほど多くの人に強く愛され、強固なブランドを築け、そして儲かる」

 

この事、理解していただけましたか?

 

 

あの人がつまずいてしまった理由

実際にこんなクライアントさんがおられました。

「強欲」の重要性を理解していただくためにご紹介しましょう。

 

かねてからの夢を実現させようと活動を始めたAさん。

もちまえの人柄の善さと腕の確かさで、始めて1週間ほどで初めての受注を獲得します。それも何件も。

Aさんは大喜び。

 

・・・

 

ここで「めでたし、めでたし」とならないのが興味深い所でして。

 

そうなんです。

ここでAさんはちょっとした失敗をしてしまいました。

 

具体的には言いませんが、ブランドマーケティング的にミスを犯した。

すぐに気付いて修正できたので、トラブルにはなりませんでしたが、気付かないままだったら、お客様の信頼を失っていたかもしれません。

 

そして、この「失敗」の理由こそが

「強欲でなかった」

からなのです。

 

 

Aさんの失敗の「理由」

始めてすぐに受注ができたAさん。

嬉しさのあまり、周りが見えなくなってしまいます。

 

そしてマーケティング的にやってはいけない事、つまり

 

お客様をガッカリさせる事

 

をしてしまいました。

 

Aさんが何をしてしまったのかはここでは問題ではありません。

問題なのはその原因が

「嬉しさのあまり、周りが見えなくなってしまった」

という点にある事であり、この点こそが

「強欲」さに欠けていたと言えるポイント

だという事です。

 

どういう事か、お分かりでしょうか?

 

初受注をもらったAさんは嬉しくてたまらなかった。

その時、彼の心の中にあったのは

 

自分自身だけ

 

だったのです。

 

自分自身しか見えていなかった。

自分自身の喜びしか感じていなかった。

お客様の喜びに意識を向けられなくなってしまった。

 

そのため、お客様目線を見失ってしまい、Aさんほどの人なら本来する訳が無いミスをしてしまったという訳です。

 

 

自分が嬉しい。自分が楽しい。

 

この事そのものには問題はありません。

と言うよりむしろ必須のものです。

 

ただ、これが

 

自分“だけ”が嬉しい。自分“だけ”が楽しい。

 

となってしまっては話が別なのです。

 

何度も言っていますが、僕の考えるブランド、僕の考えるビジネスとは

 

自分も楽しみながら、他人を楽しませる。

他人も、そして自分自身も喜ばせる。

互いに喜び合う。

 

という存在、そういう行動をとる事です。

 

ではここで質問です。

 

「自分と他人を喜ばせる事」

「自分だけを喜ばせる事」

のどちらが「強欲」でしょうか?

 

もうお分かりですよね?

なぜAさんの失敗の理由が「強欲でなかったから」なのか、が。

 

 

仏陀やキリストに続け!

人を喜ばせる事に「強欲」になるからこそ、多くの人に強く愛され、強固なブランドを構築でき、儲かる事が出来る。

 

これは仏陀やキリストだけの話ではありません。

先日の記事でもお伝えした長野県の小布施町の人達は、まさに「強欲」な人達の集まり、まさに強欲集団です(笑)

 

【参考記事】

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「地域創生・町おこしで成功したいのですが、どうすればいいでしょうか」 というご相談を頂く事があります。 そういう時、今までの僕は、目の前の方のお話を伺いながら、その方に必要な事をお伝えするようにしていました。 でも...

 

彼らは「自分だけが楽しければいい」なんて思っていません。

「自分と周りの人と、一緒になって楽しみたい」

そう思っています。

 

とても強欲です(笑)

更には、そんな強欲がひとりやふたりではない。

だからこそ、ああいった事が可能になる訳です。

 

この記事でもお伝えしていますが、自分だけがワクワクしている、自分だけが気持ち良くなっている「だけ」では、当たり前ですが他人は気持ち良くなりません。

 

【参考記事】

「好きな事、ワクワクする事をしてもうまくいかない」そんな時に考えてほしい事
「好きな事をしよう。ワクワクする事をしよう。そうすれば人生上手くいく」 という話を聞いた事ありませんか? 個人的には、この言葉は間違ってはいないと思います。 実際に僕のクライアントさんだけではなく、周りの人達を観て...

 

ビジネスというものには、必ず

 

お客様という他者

 

という存在があります。

 

自分と他者と、共に喜び合う事。

 

それこそが、ビジネスの基本であり、ブランディングに必要な根本的な要素です。

 

「自分だけ楽しければ、他者はどうでもいい」

「他者が楽しければ、自分はどうでもいい」

 

そんな「弱欲」はもう止めにしませんか?

もっともっと、もっと「強欲」になりませんか?

 

あなたの大切な人と、あなた自身。

双方を幸せにするために、もっと「強欲」になりませんか?

 

 

阿部 龍太

 

 

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