奇跡のリンゴが教えてくれる、あなたの商売がうまくいかない理由

「ブランドデザイン」科

「根っこが大切」

 

この記事でそういう話をしました。

 

参考記事:日本一の小学生と、世界の名将が共有する「成功する人の創り方」

 

目に見える「成果」を産み出すためには、目に見えない「根っこ」を大切にする必要がある。

これは、縄跳びやラグビーやサッカーやバスケやバレー、そして商売に限ったものではありません。

もっと根本的な部分に繋がるものです。

それについて、今日はお伝えしようと思います。

 

 

1985年7月31日、深夜。

「死んでお詫びをしよう」

そう思った彼は、ロープを持って山に入りました。

 

無農薬農業を志して6年、全く結果が出ない。

実がならないどころか、枯れてしまう木さえもある。

リンゴ農家なのに、愛する我が子にリンゴを食べさせてあげられた事も無い。

 

もう死んでお詫びをするしかない。

 

山の中に入り、ロープをかけるのに手頃な木を見つけ、ロープをかけようと枝に向かって投げた。

すると、ロープは枝に引っかからず、地面に落ちてしまった。

 

そのロープを拾おうと、山の斜面を少し降りた時。

ふとその木を見上げて、そこで初めて気付いたのだそうです。

 

なぜ、この木はこんなにも立派に育っているのだろう?

 

農薬も、肥料も使われていないはずなのに、見事に枝を張り、葉を繁らせ、実に堂々と立っている。

害虫も全くついていない。

 

逆に、自分の畑の木は害虫ばかり。

葉もつけない。花も咲かない。当然実もならない。

何が違うのか?

 

その時、鼻に香る匂いと、足もとに伝わる柔らかさで、雷に打たれたように気付いたのだそうです。

 

「土が違うんだ」

 

という事に。

 

後に「奇跡のリンゴ」で世界に驚きと喜びを与えた、木村秋則さんのお話です。

 

 

「奇跡」が生まれた原点

彼が気付いたこと、それはこの言葉に表されています。

 

それまで木の上のことしか見ていませんでした。

雑草を刈り、葉の状態ばかりが気になって、根っこの部分は全くおろそかにしていました。

(『リンゴが教えてくれたこと(日本経済出版社)』より抜粋)

 

リンゴの木が成長し、葉を繁らせ、実がなるのには「養分」が必要です。

そしてその養分は主に「根」が「土中」から得るものです。

であれば、根の状態、そして土の状態を改善すればいいのではないか。

そう彼は気付いたのだそうです。

 

そして、その後の絶え間ない努力によって、ついに彼の理想が実現しました。

無農薬、無肥料の自然農法による安全で、そして美味しいリンゴ。

僕は彼のリンゴジュースを飲んだ事がありますが、その甘さに驚いた事を今でも覚えています。

 

 

リンゴと人間の共通点

リンゴも人間も、ひとつの共通点があります。

それは

自然界に存在するもの

という点です。

 

という事は

 

「目に見える成果(実)」

を得るために、

「目に見えない部分(根)」

が重要となる

 

という事。

それはリンゴの木だけではなく、人間にも言えるのではないか。

個人的にそう思うのです。

 

そしてこの事は、ブランディングにおいても全く同じ事が言えます。

 

高い売上やリピート率、マーケティングやセールスの労力を軽減出来るという

「目に見える成果」

を得られるには、きちんとしたコンセプトメイキングや、それを基にした活動という

「目に見えない要素」

が必要となります。

 

僕が相談を受ける時に必ず聴く事なのですが

 

何のために、あなたはその商売をするのか?

その商売を通じて、誰にどんな風になってもらいたいのか?

 

この問いに対して出てくる答え、それがあなたの「目に見えないもの」つまり、あなたの「根」になるものです。

どんな「根」になるかによって、その「根」が「養分」として取り込むものは変わってきます。

 

蛇足ですが、色々なもの、例えば

マーケティングとか

コピーライティングとか

各種心理学とか

各種セラピーとか

・・・

色々なものを学んでいるのに残念ながらそれらをモノに出来ない人が少なくありません。

今までそういう人を山ほど見てきましたし、僕自身も過去にそういう人間でした。

(そして、そういう人を育成しているコンサルタントもどきも山ほど見てきました)

 

そういった人は、この「根」をしっかり張っていないのではないか。

そして実は不要なものを養分にしようとしているのではないか。

そう個人的には考えています。

 

実際に「色々学んでいるのに上手くいっていない」という人の話を聞くと、大体が見当違いの事ばかりに注目し、本来すべき事を軽視している事がほとんどです。

(と言うより、この悩みを持っていて、それ以外の問題を持つ人に今の所会った事がありません)

 

よければ是非一度、考えてみてください。

自分の「根」は何なのか。

今の自分の「養分」は何なのか。

 

それはあなたに、大きな力をくれるものになりますから。

 

 

忘れられがちな「もうひとつの」共通点

木村さんの「奇跡のリンゴ」とあなたの共通点。

それは、もうひとつあります。

 

忘れられがちな事なのですが、それは

 

あなた自身も「奇跡の存在」なのだという事

 

です。

 

「奇跡のリンゴ」を産み出したのは木村さんです。

そして、その木村さんを支えたのは、奥さんであり、娘さん達であり、親御さん達であり、まだ今のように美味しいリンゴになる前から買ってくれていた人達であり、応援してくれた人達だった。

つまり、奇跡のリンゴを産み出したのは、同じくらい奇跡の存在だった多くの人達だったのです。

 

そして、奇跡の存在は彼らだけではない、と僕は考えます。

あなただって、奇跡の存在なのです。

 

もし、そう思えない、自分はそんな大それた奇跡なんか起こせていない、あなたがそんな風に思うのであれば、それは間違いです。

まだ起こせていない、ただそれだけの事なのだと僕は考えます。

 

木村さんも、リンゴ畑が満開の花で覆われるまで11年かかったそうです。

それまで本当に苦しい思いを、それこそ自殺をしそうになりながらも、それでも負けずに研鑽を続けていった。

彼ほどの事は簡単ではないでしょうが、我々にだって出来る事はあるはずです。

だから僕は心の底から常に思っていますし、常にクライアントさんに言うのです。

 

あなたは奇跡の存在です。

その奇跡の力を広い世界に発揮し、多くの存在(人だけではないのでこの表現を使っています)を豊かに、笑顔にしていってください。

その奇跡の力を発揮出来るのは、僕でもあの偉い先生でも、他の誰かでもない。

その力を発揮出来るのは、あなただけなのです。

 

 

阿部 龍太

 

 

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