あなたは大丈夫? 恋愛と仕事の驚きの関係:エコブランディングと恋愛

「ブランドデザイン」科

「恋愛は絶対素晴らしいと言いきるよ」

そう言ったのは、かの甲本ヒロトさんだそうですが、ブランディングを考える上でも

「恋愛」

というものは非常に参考になるものです。

今日は、ある一人の女性の恋愛から、ブランディングにおける重要な項目を学んでいただこうと思います。

 

という訳で、このお二人に登場してもらいましょう。

 

ニャオ・ブランドー(♂)

猫界の頂点に成り上がるべく、ブランディングが必須だと考えている猫。好きな食べ物はしらす。今まで食べたしらすの数は覚えていない。

なお某漫画のキャラクターとは何の関わりもない(荒木先生ごめんなさい)

 

阿部龍太(♂)

エコブラ塾長。

ブランディングプランナーとして、経営者や商品等のブランディングをサポートしているヒト科オッサン目。好きな食べ物はお鮨。赤身と光り物が特に好き。

愛読書はもちろん『ジョジョの奇妙な冒険』(特に2部・5部・7部)

エコブラ塾長・阿部
そろそろ桜の季節ですねえ。

 

ニャオ・ブランドー

どうしたニャ?

恋の病かニャ?

ズキュウウウンとキテるのかニャッ?

 

エコブラ塾長・阿部

何言ってるんですか。違いますよ。

桜を見ながら酒を呑んだら旨そうだなと思っただけですよ。

 

ニャオ・ブランドー

またまたァ。

メメタァと打ちのめされて

「酒!飲まずにはいられないッ!」

ってなってるニャ?

 

エコブラ塾長・阿部

違いますよ。どれだけ想像力逞しいんですか。

そういえば恋愛って、ブランディングについて色々学べるいい題材なんですよね。

 

ニャオ・ブランドー

うまくごまかされた気もするけれど、それはそれで興味深いニャ。

もう少し詳しく話聴かせてニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

分かりました。

恋愛と言えば「あの方」に登場していただくのが一番でしょう。

 

ニャオ・ブランドー

「あの方」?

ままま、まさか・・・

 

エコブラ塾長・阿部

虎丸みたいなリアクションになってますが、そのまさか、です。

 

ニャオ・ブランドー

ゆゆゆゆ、由花子さんかニャッ???

僕たち、消されないかニャ・・・

 

エコブラ塾長・阿部

まあ、このブログの読者さんには言うまでもないでしょうけど

『ジョジョの奇妙な冒険(第四部)ダイヤモンドは砕けない』

をご存知でない方のために簡単に説明しますと

 

「山岸由花子」


ぶどうヶ丘高校一年生。同級生の広瀬康一の事が心底好き。

性格はとにかく自己中心的。信号無視を咎められ、

「うるさいわね!かってに「赤」になった信号が悪いのよ」

というような名言多数。

でも同級生の広瀬康一の事は心底好き。

 

エコブラ塾長・阿部

という御方です。

由花子さんは康一君に一度フラれたものの、その後見事に康一君の愛を掴む事ができました。

今回は、彼女の失恋と恋愛成就が、ブランディングとどう関係するのかについて、考えてみましょう。

 

ニャオ・ブランドー

由花子さんと康一君のラブストーリー(?)は

『ジョジョの奇妙な冒険 第四部 ダイヤモンドは砕けない』

を熟読するニャッ!

 

 

彼女が愛を逃した理由。

エコブラ塾長・阿部

さて、由花子さんによる康一君への恋のファーストアタック(厳密にはファーストではないのですが)は、まさかの誘拐でした(笑)

他人の別荘に勝手に侵入し、そこに康一君を監禁し、自分好みの男性に育てようとしたのです。

 

エコブラ塾長・阿部

そんな彼女に当然康一君は拒否反応を示しますが、由花子さんは意に介しません。

それどころか

 

「あたしの事を愛させてみせる。さもないと殺してしまうかも」

「あんたはあたしのモノなのに逆らうの?」

(『ジョジョの奇妙な冒険(第四部)ダイヤモンドは砕けない』より抜粋)

 

エコブラ塾長・阿部

とのたまうのです(汗)

 

ニャオ・ブランドー

つまり彼女は、康一君を自分の

「所有物」

と見なしていた、という訳だニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

その通り。

相手をモノと見なし、自分の利益のためだけに使う、という

「相手から奪う発想」

です。

「自分にだけ視点が向いており、相手の事は何も考えない」

という生き方です。

そんな事で相手が自分を好きになってくれる訳がありません。

 

エコブラ塾長・阿部

そしてこれは、恋愛に限らずブランディングでも同じ事です。

自分自身にだけ視点が向いてしまっていては、ファンになどなってもらえません。

でも、この由花子さんのような事をしてしまう人が少なくない。

お客様はあなたのモノではありません。あなたの財布でもATMでもないのです。

 

ニャオ・ブランドー

ニャるほど。

相手をコントロールしようとしてはいけないんだニャ。

確かに恋愛もブランディングも相手あってのもの。

その相手を無視して成り立つ訳ないんだニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

ニャオさん・・・

もしかして恋愛マスターですかーッ!?

 

ニャオ・ブランドー

YES!YES!YES!

“OH MY GOD”

 

 

彼女に愛が訪れた理由。

ニャオ・ブランドー

でも、最終的に由花子さんは康一君とまさかのラブラブカップルと相成ったニャ。

なぜそんな事になったのかニャ?

 

エコブラ塾長・阿部

まあストーリーという観点から言うならば、辻彩さんの「愛と出逢うメイク」のお陰という要素が大きいんでしょうけど

(詳しくはコミックスを読もう)

別の観点から言うならば、それは、

彼女が「コントロールする対象」を変えたから

です。

 

エコブラ塾長・阿部

康一君にフラれた時、由花子さんは「康一君をコントロール」しようとした。

でもその後彼女は「自分自身をコントロール」しようとしたんです。

「何をしてあげれば康一君が幸せになるのか」

という意識を持ち、そのために自分を変えようとした。

 

エコブラ塾長・阿部

康一君から「奪う」のではなく「与える」という発想。

行動の原点となる発想がこんな風に変わった。

だからこそ康一君の心は由花子さんに傾いた、という訳です。

 

ニャオ・ブランドー

ニャるほど。

以前は

「自分の喜びこそが康一君の喜びである」

という意識があったもんニャ。

 

ニャオ・ブランドー

それが「康一君の喜びが自分の喜びである」という風に変わった。

だから康一君の心も変わった、という事かニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

そうです。

そんな生き方を選んだからこそ、紆余曲折ありましたが

(詳しくはコミックスを読もう)

結果として由花子さんの元に愛(康一君)が訪れたという訳です。

 

ニャオ・ブランドー

ニャるほど。

 

エコブラ塾長・阿部

そしてこれも、恋愛に限らずブランディングでも同じ事です。

自分だけが喜ぶのではなく、相手を喜ばせる。

更に言えば、相手を喜ばせる事で自分も喜ぶ。

相手を喜ばせるために自分が傷ついたり我慢するのではなく、互いに喜び合う。

 

エコブラ塾長・阿部

つまり「エゴ」ではなく「エコ」であるという事。

これこそが、ブランディングにおける基礎となるものです。

 

ニャオ・ブランドー

自分だけが喜ぶのも、自分が我慢して他人だけを喜ばせるのも、どちらも自分の「エゴ」だもんニャ。

両者が共に喜び合う、それが「エコ」であり、それこそがブランディングにつながるという事なんだニャ。

由花子さん、指紋と顔と運勢を失くさなくてよかったニャ・・・

(詳しくはコミックスを読むニャ)

 

エコブラ塾長・阿部

流石ニャオさん!その通りです。

「互いに喜び合う」という「エコ」な考え方。

これが「エコブランディング」の根幹となるものです。

そして仗助くんもシパシパして校舎から落ちなくて本当によかったですね。

億泰くんだけ泣いてましたけど。

(詳しくはコミックスを読もう)

 

ニャオ・ブランドー

・・・

何だかステマみたいになってきたニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

OH! MY!! GOOOOOOD!!!

 

 

編集後記

いかがでしたか?

ブランディングと恋愛、僕は非常に似ていると思っています。

好きな人にはやっぱり、幸せになってもらいたいですし、当然、自分も一緒に幸せになりたいですよね。

でもこれが商売になると、ズレてしまう人が少なくない。

自分の利益ばかりに目を向けてしまったり、逆にお客様のためと言って自分を蔑ろにしてしまう人が少なくないんです。

それが「エゴ・ブランディング」というもの。

今までのブランディングはこの概念を元に行われているものが少なくありません。

 

それに対して「自分もお客様も、双方喜ぶ」という視点を持ち、それに沿った活動をしていく事。

それが「エコ・ブランディング」というものであり、これからのブランディングにおいてかかせない概念です。

 

「ブランディング」という言葉を使っていますが、商売だけに限った話ではなりません。

今回取り上げた「恋愛」や、「上司と部下」、「親と子」、「国と国」といったような、すべての「人と人」が関係する事に言えるものです。

「エゴ」に囚われた企業や人や国がどうなっていくか。それは僕がここで言わなくても、多くの事例がその末路を教えてくれています。

 

もちろん、あなたがどちらのブランディングを、どちらの生き方を選択するのかは自由です。それは僕がとやかく言う事ではない。

ただ非常に個人的な意見ですが、自分だけが豊かになれる、自分だけが笑顔になる、そんな商売、そんな生き方が楽しいとは思えないのです。

できる事ならばここまで読んでくれたあなたには、「楽しい商売」、「楽しい人生」を送っていただきたい。

 

大切な人と一緒に笑顔になれる事。

商売でも、人生でも、僕が伝えたいのはこの事です。

 

阿部 龍太

 

 

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