あなたがブランドになれない理由と、ブランドになるために絶対必要な事

「ブランドデザイン」科

「どうすれば、人気を得られるのか?」

 

これについて、前回の記事で絵本作家でお笑い芸人の西野亮廣さんのお言葉を引用しつつ

 

ブランドを構築するためには「信用」を得る事が必要です。

「信用」があるからこそ、多くのお金を支払っていただける。

それが商売としてのブランドです。

前回記事より抜粋)

 

という事をお伝えしました。

 

「信用」を得る事、それが「ブランディング」の肝です。

 

…と言うだけならば簡単な訳で(苦笑)

 

肝心なのは、その「信用」をどうすれば得られるのか、という事ですよね。

今日はその事についてお伝えしようと思います。

 

参考記事:世界最強のブランドが教えてくれる「人気者になるための道」

 

「信用」を得るために「絶対に」必要な事

結論からお伝えしましょう。

 

あなたがブランドになる、つまり「信用」を得るために、何をすればいいのか。

一言で言うならば、それは

 

「価値」を提供する

 

という事です。

 

当たり前と言えば当たり前の話です。

しかし、これが驚く程、多くのお店や企業でできていない。

巷では高級と言われていたり、こだわってると言われているお店や企業でも中途半端にしか提供できていない所だらけです。

 

ところで、この「価値」を提供出来てないという事。

これは「価値が無い」という事ではありません。

 

と言うより「価値が無いモノ」なんてありません。

あくまでも僕個人の意見ではありますが、少なくとも僕はそう信じています。

 

もう少し具体的に言うのであれば、

 

価値が「無い」のではなく、価値を「きちんと出せていない」という事

 

これが僕の意見です。

 

価値をきちんと出せていないから、ブランドになれないし、せっかく作ったブランドをダメにしてしまう。

ちょっと周りを見てみれば、そんな企業やお店、少なくありません。

 

なぜ、そんな残念なことになってしまうのか?

それは「価値」というものを理解していないからではないかと思うのです。

 

 

そもそも「価値」って何だろう?

僕が考える「価値」とは、

 

それぞれの人、それぞれの存在が持つポテンシャル(可能性)を発揮する事

 

というものです。

 

AさんにはAさんの

BさんにはBさんの

あなたにはあなたの

 

それぞれのポテンシャル(可能性)があります。

 

そのポテンシャルをどれだけ発揮できるか。

そこに価値が生まれる訳です。

 

参考記事:「真面目でない」からブランドになれない、という本当の意味

 

備わっているポテンシャルを

10%発揮出来たらそれだけの価値が、

40%発揮出来たらそれだけの価値が、

80%発揮出来たらそれだけの価値が、

それぞれ提供出来る、という事です。

 

そして、その価値を提供する事が「信用」に繋がり、その信用の積み重ねが「人気」つまり「ブランド」に繋がります。

つまり

 

より高い価値を発揮する

 ↓

より多くの信用を得られる

 ↓

より強固な人気、より強固なブランドを構築できる

 

という事です。

 

そして「価値」とは以下のような要素を持っています。

 

1.価値とは、それぞれの人の主観である

2.価値とは、磨くものである

3.価値とは、伝えるものである

 

ざっくりではありますが、それぞれを説明します。

 

 

1.価値とは、それぞれの人の主観である

これはつまり、

価値とは、ひとりひとりの人が決めるもの

という事です。

 

Aさんにとって価値が高いと感じるものでも、Bさんにとっては価値が低いと感じる(もしくはその逆)事があるという事です。

 

例えば巷で最高級と言われるA5ランクの和牛。

これに価値を感じる人は多いと思います。

でも、僕自身はあまり価値を感じない。

個人的にはサシが入った肉よりも、赤身の肉の方により価値を感じるからです。

 

実際にはA5ランクの和牛が赤身の肉に比べて質が低い、差があるという訳ではありません。

あくまでも僕自身の好き嫌いという「主観」によってただ区別されているというだけの話です。

 

このように、同じものでも、人によって感じる価値の度合いは異なります。

ビジネス的に言うのであれば、提供する人を変えるだけで、評価が変わるという事はよくある話ですよね。

 

あなた自身がどんな主観を持っているのか。

あなたが笑顔にしたい人がどのような主観を持っているのか。

よかったら一度考えてみてください。

 

 

2.価値とは、磨くものである

上で「価値の無いモノはない」とお伝えしましたが、その理由の最も大きなものがこれに当たります。

この世にある全ての人、全てのモノ、全ての存在にすべからく価値が内在しています。

「才能」や「センス」という言葉に言い換えてもいいでしょう。

 

ただ、その価値が「磨かれているかどうか」

ここに違いが出てきます。

 

大人気ゲーム「ドラゴンクエスト」で喩えるならば

 

レベル1の勇者

レベル99の勇者

の違い

 

です。

 

レベル1だろうがレベル50だろうがレベル99だろうが、どれも同じ「勇者」です。

世界を破滅に陥れる悪の権化、大魔王を倒せる唯一の存在です。

 

しかし、いかに唯一の存在だとしても、レベル1では大魔王は倒せません。

それどころか、一番弱いスライムにすら負けてしまう恐れがあります。

 

何故か?

 

理由は簡単。レベルが低いからです。

この「レベルが低い」という事は、勇者としてのポテンシャル、つまり「価値」を磨けていないという事に他なりません。

 

力も体力も賢さも素早さも低く、ギガデイン(勇者が使える強力な呪文)やギガスラッシュ(勇者が使える強力な技)も使えない。

それで大魔王に勝てる訳がありません。

相手は大魔王。悪のポテンシャルを最高に発揮している存在です。

ですからこちらも勇者としてのポテンシャルを出来る限り最高に発揮する必要があるのです。

 

野球の練習もせずに甲子園で優勝出来る訳が無いという事ですね。

(こちらの例の方が分かりやすかったりして…)

 

この記事でお伝えしている、とあるケーキ屋の残念な例はまさに「価値を磨けていない」という事を表しています。

 

参考記事:頑張れば頑張るほど失敗するブランディングの「3つのポイント

 

本当に残念です。

残念ですが、こういったお店は数多く存在しています。

あなたはどうか、そうなりませんように。

 

 

3.価値とは、伝えるものである

また、こちらの記事でもお伝えしているように、「価値」とは色々な要素の組み合わせで形作られるものです。

 

参考記事:一芸に秀でているからブランドになれない、という現実

 

ビジネスモデルにもよりますが、商品だけにこだわっていても、商品の質だけを高めても「価値を提供する」事はできません。

その質の高さが相手に伝わっていなくては、残念ながらその質の高さは無いも同然なのです。

 

質の高さを「きちんと」伝える。

「家に帰るまでが遠足」ではないですが「きちんと伝えるまでが価値の高さ」なのですよ。

ただ伝えるのではありません。

「きちんと」伝える必要があるという事です。

 

だからこそ「コピーライティング」を始めとするマーケティング手法は重要な手段となります。

とは言え、マーケティングはあくまでも「手段」です。

手段だけに囚われてしまう事は、メッキをかけるようなもの。

そんな誤摩化しはすぐに剥がれてしまいます。

コミュニケーションの技術を重視するあまり、コミュニケーションそのものが上手くいかなくなってしまうようなものです。

 

「何を伝えるか」

「どう伝えるか」

 

この双方のバランスを整える事が「価値を磨き、伝える」という事に繋がります。

 

質の高さのレベルが10なのに100に誇張して伝えるのではなく、

質の高さのレベルが100なのに10だけ伝えるのでもなく、

質の高さのレベルを100にしてそれを100のまま伝える。

 

それが本来のマーケティング、本来のビジネスではないでしょうか?

 

 

さあ、あなたの価値に目覚めよう!

あなたの商品、あなたの企業、あなた自身には、大いなる「価値」があります。

 

「価値が無い」なんて事は絶対に、絶対に、絶対に、ありません。

 

もし今、あなたの商売が上手くいっていないのであれば、その理由は

 

「価値を発揮できていない」から

 

です。

もう少し具体的に言うのであれば

 

価値を伝えるべき相手を間違えている。

価値を磨いていない。

価値をきちんと伝えられていない。

 

からです。

 

そんなあなたに伝えたい事、それは

 

まずはあなた自身が、あなたの中にある価値を認め、信じる事

 

そしてその価値を磨き、高める事

 

さらにその価値の高さをそのまま伝える事

 

それがあなたの「信用」を高め、「人気」を高め、「ブランド」を強固にしてくれます。

 

あなたが持つ価値によって、笑顔になる人が必ずいます。

その人のため、そしてあなた自身のため、是非ともあなたの価値に気付いてください。

そしてその価値を発揮していってください。

それによって、あなたのお客様だけではなく、あなた自身も笑顔になれます。

 

ブランドというものには、そういう力があるのです。

 

 

阿部 龍太

 

 

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