西郷どんが教えてくれる「豊かな人生をつくる8つの方法」

「ライフデザイン」科

新たに始まった大河ドラマ「西郷どん」

友人曰く結構面白いらしいですね。

テレビが無い僕は観る事が出来ないけれど、せっかくなので世のブームに乗ってみようと、西郷さんの言葉を遺した本を本棚から出してみました。

その本とは

 

「西郷南洲遺訓」

 

西郷さんによって救われた庄内藩(現在の山形県庄内地方)の人達が彼の言葉をまとめた本です。

 

それにしても流石は西郷さん。現代日本の礎を築いた重鎮のひとりです。

人生を豊かに生きるコツがたっぷり書かれていました。

 

今日はこの本を元ネタにして、

 

「西郷さんから学ぶ、人生を豊かに生きるコツ8か条」

 

をお伝えします。

 

1.自分にとって何が幸せなのかを知ろう。

西郷さんは

 

「文明とは道徳に基づいて物事が行われる事を指す言葉であって、家が大きく立派だとか、衣服が美しいだとか、見かけが華やかだとか、そういう事ではない。

なのに、世の中の人は何をもって文明としているのか、野蛮としているのか分からない」

 

(「西郷南洲遺訓」11より抜粋)

 

と言っています。

この「文明」を「幸せ」という言葉に代えてみても、全く同じ事が言える訳です。

 

大きな家、綺麗な服、見た目の華やかさ…

それは確かに「幸せの一つの形」ではあるでしょう。

でも、それが「幸せそのもの」かと言われると僕は違うと思うのです。

その人によって、幸せの形は違っていてもいいはずです。

 

「自分にとって、何が幸せなのか」

 

あなたなりに是非、考えてみてください。

 

 

2.自分を「完璧だ」と思った瞬間に全てが終わる。

西郷さんは

 

どんな立派な人でも、「自分にはまだ足りない点がある」と考えるからこそ、色々な人の意見も素直に聞く事ができる。

「自分は完璧だ」と思っていたら、他人から自分の欠点を指摘されてしまえば、すぐに怒るだろう。

 

(「西郷南洲遺訓」19より抜粋)

 

と言っています。

 

他の記事でもお伝えしていますが、人間は皆、多かれ少なかれ「無知」であり「未熟」である生き物です。

ベタな言い方をすれば、全ての人に何かしらの「バカな所」があります。

だからこそ、助け合う事で成長・発展ができる。それが人間の持つ特性の一つだと思うのです。

 

しかし、その「自分の無知さ・未熟さ」を認識できず「自分は正しい」と思い込んでしまうと成長も発展も止まってしまいます。

それがいきすぎてしまうと、自分や他人を傷つける事にもなりかねません。

 

 

あなたは成長・発展したいですか?

それとも自分や大切な人を傷つけたいですか?

 

 

3.天のように、自分自身を、そして他人を愛そう。

西郷さんは

 

天は他者も自分も平等に愛してくれる。

天のように、自分自身を愛するように他者を愛そう。

 

(「西郷南洲遺訓」24より抜粋)

 

と言っています。

 

個人的には、これはE・フロムの言う「自己愛」とも似ているように思います。

自分の不安故に、他人から奪う事しかできない「ナルシシズム」を卒業して、自分も他者も愛せるようになる。

それがフロムの言う「自己愛」というものであり、上で西郷さんが言っている事と非常に似ています。

 

自分自身も大切にする。

自分の大切な人も大切にする。

 

それが実現できたら、もう人生楽しくて仕方ないと思うのですが、いかがでしょう?

 

 

4.反省と後悔は違う

西郷さんは

 

もし失敗したら、自分の過ちを認め、反省できればいい。

反省したらすぐ、次の一歩を踏み出すべきだ。

逆にその失敗についてくよくよと思い悩んだり、取り繕うとするのは何の役にも立たない。

 

(「西郷南洲遺訓」27より抜粋)

 

と言っています。

 

ミスや失敗は誰にでも起こりうるものです。

であれば、

 

それを糧にして前に進むのか?

それを足枷にして動けなくなるのか?

 

どちらを選ぶにしても、自分自身で決められます。

 

失敗と向き合い、そして前に進む勇気を持ってください。

それはあなたに「次の成功」をプレゼントしてくれるでしょうから。

 

 

5.誰だって「幸せに」生きられる

西郷さんは

 

人としての道を行う、正しく生きるという事に、身分の高低や職業や貧富の差など関係ない。

 

(「西郷南洲遺訓」28より抜粋)

 

と言っています。

 

この「正しく生きる」という言葉は「幸せに生きる」と言い換えられると僕は考えます。

つまり、

 

幸せに生きるという事に、身分の高低や職業や貧富の差など関係ない。

 

という事です。

 

V・フランクルも言っていますが、今のあなたがどういう状況であっても、幸せを感じる事は可能です。

 

1でもお伝えしましたが「幸せの形」とは絶対普遍の唯一の形ではありません。

人の数だけ存在するものです。

 

お金や地位や名声の有無は、確かに幸せの一つの形ですが、それだけが幸せとは限りません。

日々の何気ない一瞬にも、幸せを感じられる。

そんな人生だったら、いつも楽しくいられると思うのですが、いかがでしょうか?

 

 

6.結果にコミットするな

西郷さんは

 

正しい道を進もうとする者はどんな時でも、結果の成否を気にする必要は無い。

出来る事を精一杯行い、人として正しい道を進み、その道を楽しむ事が必要だ。

 

(「西郷南洲遺訓」29より抜粋)

 

と言っています。

 

つまり

 

幸せな人生を送りたければ、結果を求めるのではなく、そのために必要な事をただ真摯に行う。

 

という事です。

 

これはまさに、2015年のブレイブ・ブロッサムズ(ラグビー日本代表)がやっていた事です。

彼らは「日本ラグビーの歴史を変える」というビジョンを、そしてそのために「決勝トーナメント進出」という目標を持っており、その目標の達成のために必要な事に集中していました。

エディーさん曰く「世界で一番過酷な練習」を乗り越えてきました。

その結果があの「ブライトンの奇跡(南ア代表からの勝利)」に繋がっています。

 

「結果」は自分でコントロールできるものではありません。

例えば商売の「売上」は「お客様が与えてくれるもの」であり「結果」です。

だから、売上を上げたければ、そのために「自分がすべき事」に集中するしかありません。

 

商売だけではありません。

ダイエットも、試験も、仕事も、同じ事です。

 

自分でコントロールできる者だけに目を向ける。

それが「結果」を得るために必須の土台なのだと僕は考えます。

 

 

7.誰に何と言われようと、自分の信じた道を歩む

西郷さんは

 

正しい道を歩む人は、国中の人に責められても、逆に国中の人に褒められても一喜一憂すべきではない。

周囲の評判よりも、自分自身の信念を大切にするべきだ。

 

(「西郷南洲遺訓」31より抜粋)

 

と言っています。

 

あなたが、あなた自身の「幸せ」を得ようとしたとき、誰かがそれを否定したり、賞賛したりするかもしれません。

でも、それに気を取られず、6でもお伝えしたように、自分がすべき事に集中する。

それが「自分にとっての幸せを得る」ために必要な事です。

そしてそのためには、1でお伝えした「自分にとっての幸せとは何か」を考える必要があります。

 

自分にとっての幸せとは何なのか?

そのために自分がすべき事は何なのか?

 

これらを明確にして、自分のすべき事に集中する。

ある意味、これが全てだと言っても過言ではないでしょう。

 

あなたにとっての幸せを実現できるのは、あなただけです。

是非実現させてくださいね。

 

 

8.大事なのは行動だけではない

西郷さんは

 

時代を超えて信じられ、感動を与えられるのは「誠意」である。

ある行動に誠意が込められていたかどうか、それが重要なのだ。

 

(「西郷南洲遺訓」37より抜粋)

 

と言っています。

 

西郷さんは武士の「仇討ち」を例に出して

仇討ちは今まで数多くの人が行ってきたが、その中でも曽我兄弟(鎌倉時代の武士)の仇討ちが、今の世の中でも有名なのは、彼らの誠意が深いからであろう。

と説明しています。

 

つまり、何をするにしても、そこに誠意や真心がこめられているかどうかで、

「そこから生まれるもの」

そして

「そこから相手が受け取るもの」

これらは、全く変わってくる、という事です。

 

 

同じ事をするにしても、そこにどんな「意図」をこめるのか。

 

「悪意」をこめるのか?

「誠意」をこめるのか?

 

同じ事をしても、その違いで全く変わってきます。

 

是非、自分自身の行動の「意図」に意識を向けてみてください。

きっと違う結果が得られるようになりますから。

 

 

「敬天愛人」西郷どんが僕たちに伝えてくれる事

さて、8つのポイントはいかがでしたか?

「西郷南洲遺訓」を読んでみると、西郷さんは本当に

 

他人の幸せ

 

を大切にしていた事がよく分かります。

まさに彼が大切にしていた。

 

「敬天愛人」

 

の境地。

 

これは

 

人として正義を貫き、大いなる天を敬う。

人として他人を(そして自分も)愛する。

 

という意味なのだそうです。

だからこそ彼は、地元に限らず多くの人に愛され、時代が移り変わっても尊敬されているのでしょうね。

 

この世界に生きる人、一人ひとりが、彼の言うような

「敬天愛人」

の生き方を少しでも形にしていけたら…

面白い事になると個人的には思うのですが、いかがでしょう。

 

あなたの人生が豊かに、楽しくなる。

そのヒントになれば嬉しいです。

 

阿部 龍太

 

 

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