【祝!永世七冠】羽生善治さんに学ぶブランディングの3つのコツ

「ブランドデザイン」科

羽生善治さん

 

この名前を知っているでしょうか?

言わずと知れた、将棋界のレジェンド、生ける伝説です。

彼の伝説プロフィール(超ざっくりver)を載せるならば

 

【伝説の第一歩】

15歳(中学生)の時、プロに昇格

(→中学生プロは史上三人目)

 

【伝説の幕開け】

19歳で初タイトル(竜王)を獲得し、25歳の時、その年の将棋界の主要7タイトル(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)を全て独占

(→19歳でのタイトル獲得は当時の史上最年少、七冠独占は史上初で、現在も彼だけ)

 

【そして伝説へ】

47歳の時、将棋界の主要7タイトル全ての永世資格を獲得(竜王7回・名人9回・王位18回・王座24回・棋王13回・王将12回・棋聖16回):合計99冠

(→もちろん史上初。そして99冠は歴代一位)

 

【おまけ】

25歳の時、NHKテレビ小説のヒロイン役を務めた畠田理恵さんと結婚

 

こんな感じ(ざっくりすぎてすみません)

 

僕は将棋は素人です。

駒の動かし方くらいしか知りません。

それでも、この凄さの片鱗は理解できます。

 

野球で言えば、王さんや長嶋さん

サッカーで言えば、メッシやクリロナ

ラグビーで言えば、ロムーやシャバルやマコウ

 

彼らクラスのレジェンドと言っても過言ではない。

それが将棋界の羽生さんです。

 

永世七冠なんて偉業を達成したのだから、もう別の呼称をつけたいくらいです。

棋帝とか、棋神とか、将星とかね(笑)

 

冗談はさておき、彼の凄さは、今回の永世七冠だけではありません。

お伝えした羽生さんの超ざっくりプロフィールをご覧いただければ分かっていただけると思うのですが、

 

15歳でプロデビュー

 

19歳で初タイトル(竜王)

 

47歳で永世七冠

 

そうです。

30年以上、彼は勝ち続けているのです。

1989年に初タイトルを獲得してから2017年まで、毎年何かしらのタイトルを獲得しています。

 

1955戦

1391勝

562敗

勝率:71.22%

(2017年12月13日時点での戦績。日本将棋連盟webサイトより)

 

ここに我々が学べるものがあると思うのですが、いかがでしょうか?

 

という趣旨でお伝えしたいと思います。

 

 

レジェンドが教えてくれるブランディングの3つのコツ

将棋界のレジェンド、羽生さんの姿勢は、ブランディングに応用できるポイントが数多くあります。

彼に関する本やTV番組、インタビューは数多くありますし、全てをチェックできている訳ではありませんが、もうね、いいネタが山ほどあるんですよ(笑)

全部書いてると文字数がビックリなことになってしまうので、今まで僕がチェックした中で個人的に特に参考になると思うものを3つ、今回はお伝えしようと思います。

 

それは

 

1.柔軟性

2.多面的な視点

3.3方向の愛

 

というものです。

ひとつずつ説明していきましょう。

 

 

1.柔軟性

この20年、特にこの10年で、将棋は非常に変わってきているそうです。

インターネットの発展によって、棋譜や定跡のデータを得ることが容易になり、それによってより確実な対策が、より早く立てられるようになったのだとか。

 

実際に新しい戦法を編み出して、それが成功したとしても、その次、最低でも次の次には対策が立てられてしまう。

過去の定跡、過去の戦法がどんどん通用しなくなっている。

だからと言って、定跡をきちんと学び、データを集め、最先端の将棋を研究しないと最早勝負にもならないのだそうです。

 

これは将棋の世界に限った話ではありません。

CDがなぜ売れなくなったのか?

Amazonがどれだけの企業の脅威になっているのか?

世界の力関係がどのように変わってきているのか?

・・・

将棋の世界だけではなく、ビジネスや政治においても、世界は変わり続けています。

 

そんな「世界の変化」の中で、羽生さんはなぜ勝ち続けていられるのか?

その理由のひとつに

 

「時代に合わせて自分の善さを活かす」

 

というものがあります。

 

時代の流れ、流行は意識する。

知識として得るべきものは得る。

 

しかし、それに溺れない。

 

その時代の中で「自分の善さ」を活かす。

 

そのためには当たり前のことですが、その「自分の善さ」というものを意識する必要がある訳です。

その上で、外の世界のことも意識する。

 

でも流されない。

同時に流れに逆らわない。

 

流れに乗って、自分の意志で泳ぐ。

世界に合わせて、自分の善さを活かしていく。

 

まさに「適者生存」というものです。

 

今は、周りに流されやすい時代だ。

情報の量がふえ過ぎ、それへの依存度がどうしても高くなってしまう。

高くなると、イメージを思い浮かべたり、ものを創るといった力が弱まってしまいがちだ。

そんな中で、自分なりのスタイルや信念を持つことが、非常に大事になってきているのではないだろうか。

それがないと根無し草と同じ、流されるだけになる。

自分なりの信念やスタイルを持つことは、物事を推し進め、深めていくためのキーなのだ。

 

『決断力(角川書店)』より抜粋

 

時代に逆らわない。時代を知る。

それでいて流されない。己を生きる。

 

それが一過性の「ブーム」ではなく、長く愛される「ブランド」になるための重要なポイントです。

 

 

2.多面的な視点

これは1とも繋がるものなのですが、羽生さんは常に複数の視点を持っています。

つまり、何かの経験に対して、ひとつの答えを出して終わりにしない、という事です。

 

例えば彼は「結果」のみを重視していません。

 

プロですから、もちろん勝ちにいく。

しかし、そのプロセスも重視する。

常に最善手を心がけ、将棋を楽しむ。

 

棋士としての自分、人間としての自分を成長させようとする。

その「結果」として「勝利」がついてくる訳です。

 

「内容を重視すれば、勝つことだけに固執しなくなる。

プロの世界であるから、当然勝負して勝つことが大前提ではあるのだが、それだけではやがて成長は止まる」

 

「その時点で何かを得ているとか、何かを達成出来ていることが目的ではない。

(中略)

今進み続けていることだけが大事なことなのだ」

 

「結果に一喜一憂しないことだ。それで全てが決まるわけではない。

むしろ、そのときその状況に対してどう考えるかということのほうが大事だと思う」

 

「地道な日々の積み重ねをしない限り、向上することはない」

 

『直感力(PHP研究所)』より抜粋

 

 

もちろん、100戦100勝とはいきません。

作戦が通じない時もあるし、勝負に負ける時もあります。

しかし、仮にその時に負けたとしても、それを活かして次に勝利を掴む。

その姿勢が羽生さんの勝率の高さを支えているのではないでしょうか。

 

経験も大切だが、そこから何を吸収するかはより重要だ。

『直感力(PHP研究所)』より抜粋

 

 

経験を積むことは、新たな世界を知ることに繋がりますが、同時に自分を縛り付けることにも繋がってしまうものです。

経験そのものではなく、その経験から何を得るか、どう考えるか。次にどう繋げるか。

それが羽生さんの棋士としての、そして一人の人間としての生き方なのです。

 

楽観はしない。

ましてや悲観もしない。

ひたすら平常心で。

 

『決断力(角川書店)』より抜粋

 

何か行動した時、その結果が自分にとって望ましいものでも、そうでなくても、それを活かす。

一喜一憂せず、近視眼的にならず、前進し続ける。

 

将棋もビジネスも、そして人生も、同じ事だと思うのです。

 

また1でもお伝えしましたが、データや知識をいくら得ても、それだけでは勝てませんし、データや知識がなければそもそも勝負にもなりません。

データや知識を得る事は重要。

同時にそのデータや知識をどう活かすのかも重要です。

それが無ければ得たものも役に立たない。

それをどう活かすか、ということを考える必要がある訳です。

 

「知識は単に得ればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく中で「知恵」に変えないと活かすことはできない」

 

『決断力(角川書店)』より抜粋

 

これは実は、松下幸之助翁も似たようなことを言っています。

 

知識と言うのは道具やからな。身についた道具やからな。

知識それ自身が自分ではない。道具に使われたらいかんと思う。

道具は使うほうでないといけない。

非常にむずかしい話やけども、知識の奴隷になったらいかんわけや。

知識の主人公になって、知識を縦横無尽に使いこなさなければいけない。

 

『リーダーになる人に知っておいてほしいこと(PHP研究所)』より抜粋

 

知識は重要なのですが、それをどう活用するか、それによって得られる結果は変わってくる、という事です。

 

ビジネスの世界でも「成功事例」という「知識」がある訳ですが、それを得るだけでは成功することは難しい。

だってそれは、「過去のある人にとっての」成功事例に過ぎないのだから。

 

成功事例と言う知識を自分自身にどう活かすのか。

それを考え続け、実行し続ける事。

それが重要なのだという事です。

 

という様に、羽生さんは少なくともふたつ以上の視点で物事を見ています。

将棋の対局においては、一つしか視点を持っていない状態では絶対に勝てません。

相手が指した手から、自分が何を指すべきかを考え、そして自分がどの手を指したら相手はどのような手を指してくるのかを考える。

多面的な視点ができなければ話になりません。

 

彼が元々そういう視点を持っていたのか、将棋で培われたのかは分かりませんが、我々もそういう点は見習うべきではないかと思うのです。

 

ちょっと文字数的にも切りがいいので、ここで一旦区切っておいて、続きは次回にしましょうか。

あなたのビジネスの成長のために、是非活用してみてください。

 

応援しています。

 

阿部 龍太

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