「ファン作り」で失敗する人は、ここが抜けている事が多い。

「ブランドデザイン」科

「ビジネスで成功するためには、あなたのファンを作る事が重要です!」

 

…なんて事が、巷では良く言われています。

 

これ、あなたはどう思いますか?

 

ちなみに僕は個人的には賛成です。

「ブランド」をデザインする上で、ファンになっていただく事はとても重要な要素ですし、僕にご依頼を下さるクライアントさんも、この「ファン作り」という点を重視している方が少なくありません。

 

そこは特に問題ありません。

でもひとつ、忘れられがちな重要な要素があります。

それは

 

「ファン」とはどういうものなのか?

 

というものです。

 

「ビジネスで成功するためには、あなたのファンを作る事が重要です!」

 

と言いながら「ファン」というものがどういう存在なのかをきちんと説明できないのであれば、「ファン作り」なんて絵に描いた餅のようなもの。

当たり前の話ですが、絵に描いた餅は食べられません。

同様に、「ファン」という人達がどういう存在なのかが分からなくて、実際にファンが集まってくれる訳がありません。

 

という訳で今日は、僕の考える「ファン」というものについて、少しお伝えしようと思います。

 

 

ファン作りにおける「3つのパターン」

ひとことで「ファン作り」と言っても、実はそこには3つのパターンが存在します。

それは

 

1.商品やサービスのファン

2.商品やサービスを提供している組織のファン

3.組織を構成している人のファン

 

というものです。

 

ひとことで「ファン」と言っても、

 

「何に対するファンなのか」

 

によって、その特徴は違ってきます。

 

特徴が違うのであれば当然、それぞれをきちんと意識した

 

「ブランド戦略」

 

「ブランド戦術」

 

が必要になってくる訳です。

 

簡単にではありますが、それぞれを説明していきましょう。

 

 

1.商品やサービスのファン

読んで字の如く。

それほど説明する必要はないでしょう(笑)

 

あなたがお客様に提供している商品やサービス。

それに対するファンという事です。

 

商品やサービスのファンになってもらえれば、それを目当てに、またあなたのお店に足を運んでくれる可能性が高まります。

その商品やサービスを、他の人に勧めてくれる可能性も高まります。

 

でも、逆を言えば、その商品やサービスが例えば

 

・お客様に嫌われてしまった

・提供側の都合で提供できなくなってしまった

 

となってしまった場合に、その商品やサービスのファンは、あなたのお店に足を運んでくれなくなってしまいます。

 

また、商品やサービスによっては、他企業に真似をされてしまう事もあります。

特に飲食業などはそういう事が少なくないでしょう。

そうなってしまった場合、あなたの商品やサービスのファンだった人達が、他の企業に鞍替えしてしまう場合もある訳です。

 

商品やサービスといった「モノ」だけの繋がり。

作りやすいと言えば作りやすいですが、作りやすいという事は逆に壊れやすいとも言えます。

 

この記事でもお伝えしていますが「機能」つまり「モノ」だけでブランドとしてお客様の心に残り続ける事は難しいという訳です。

 

売れ続けるブランドが提供している「3つの価値」
ブランドになるために必要な「信用」というもの この事について、前回の記事でお話をしました。 【参考記事】 ファンが集まるブランドが持つ「信用の法則」 では、その「信用」とやらはどうすれば得られ...

 

なので僕個人としては、ここだけに注目したブランディングはあまり推奨していません。

よほどの商品力があれば別ですが、なかなかそういうものはありませんから。

 

そうなると、勘のいい人は気付いているかと思うのですが、他の2つのパターンにも注目する必要があるという訳です。

 

その「他の2つのパターン」については、次回お伝えしようと思います。

お楽しみに。

 

 

阿部 龍太

 

 

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